ハンドル名: パスワード:

横浜山手中華学校新校舎移転・新設で起工式開催

2009-03-23 16:26:48 筆者:admin06 出処: 回数をブラウズします:0 ネット友達から評価 0 箇条

 

 

地鎮祭では花束贈呈も行われた

 

お祝いの言葉を話す崔大使

 

 

 

 さる3月2日、神奈川県横浜市において、学校法人 横浜山手中華学園による「横浜山手中華学校」移転・新校舎建設工事に係わる起工式が開かれた。中華人民共和国駐日本国大使館より崔天凱特別全権大使、建設用地の提供をはじめ各方面で尽力された横浜市の中田宏市長をはじめ、日本華僑華人連合総会、横浜華僑総会、横浜中華街発展会協同組合から来賓が、そして学校を代表して子供たちが出席、厳粛な雰囲気の中で地鎮祭が執り行われた。その後開かれた起工祝賀会では、山手中華学園理事長である梁慶安氏が挨拶。崔大使、中田市長からお祝いと日中双方の発展に向けた期待の言葉が話された。

 

 建設地に設けられた仮設テント内では150名を越す老若男女が厳粛な面持ちで、神主の一挙手一投足を見つめている。横浜中華学校の移転・新校舎建設に向けて地鎮祭が行われた。古式ゆかしい雅楽の音の中で催された「鍬入れの儀」に崔天凱特別全権大使も参加された。

 1898年に創設された「横浜大同学校」を前身とする横浜山手中華学校で、新校舎建設の計画がスタートしたのは、今から7年前の2001~02年頃のことだという。すでに1950年代に木造2階建て校舎、66年には鉄筋コンクリート造5階建ての校舎が建設された。これまで多くの学生を輩出した同校だが、現校舎も建築後30余年が経過し、建物自体の老朽化、あるいは地震対策といった課題が指摘されるようになったことから、新校舎建設に向けた取り組みが始まったという。ただ、中華学校の建つ場所は、鉄筋校舎を建設した1960年代とは異なり、周囲には住宅や他の施設が密集、施設の拡張、高層化が難しい事情があったことから、新校舎建設を機に移転することが固まったといわれる。

 しかし、用地選定も紆余曲折を経た。最終的に横浜市による市有地の提供もあって、JR石川町駅前に4151平方メートルの敷地を確保、地上30メートル、7階建てで延床面積1万850平方メートルの最新校舎を建設することになった。総工費は60億円に達するという。

 設計・施工は鹿島建設が担当する。総合監修を行うアーキテクト・アソシエイツ・ヨコハマの平山正義代表取締役によると、「新校舎建設にあたり、学校に通う生徒、そしてご家族、先生方、理事、評議委員など皆さんにワークショップ形式で意見を訊ね、合意形成とともに、ニーズの把握、コンセプトの抽出に努めた」 

 「そこで出された特色としては『中華文化を表現し、誇りの持てる建物。学校にして欲しい』との要望が大変多かった。具体的には、この学校では中国語、日本語、英語を学ぶ、語学教育を中心にしていることから、その特色を生かせる間取り、設備を採用している」と続ける。

 また中華学校では、幼稚園から続く一貫教育体制を取っていることもあり、施設内には子供たちが製作した作品、また学生たちの日ごろ学習した成果を「各所に展示できるスペースが欲しい」という要望も寄せられたという。一方、鹿島建設からの提案として「伝統的でありつつ、現代的なデザインの建物が良い…」という意見が寄せられたほか、中華街に近接した場所柄ということもあり、地域のコミュニティの拠点としても活用できる施設が求められた。そのため今回建設される建物内には、会議・イベントなどを自由に行える、地域の施設としての位置づけも成されているという。

 加えて、これまでの歴史をかんがみ「50年・100年持つ堅牢な建物であって欲しい」という要望もあった。そのため、今回の新校舎は、日本の耐震基準を25%上回る構造強度を持たせる作りとなった。

 また施設内に「メディアセンター」が設けられることも特徴だ。IT時代であり、カリキュラム内にも子供たちが自らコンピュータを用いてさまざまな出来事を調べる「調べ物学習」が行われることから、新施設では3~5階まで3層吹き抜けで設計、スペースが確保された。

 横浜山手中華学校では、年長の生徒が幼い子供たち、年下の学生の面倒を見るという伝統があり、そうした伝統を現代の建物内で有効かつさらに発展できるよう配慮した結果だという。

 運動場は施設の2階に設けられ、都市型の高層建築物でありながら、生徒にとって利便性の高い建物・施設作りを目指したという。

「事業としては五合目」

7年かけて新設を推進

横浜中華学園理事長 梁慶安氏

 みなさん、本日はご多忙の中、この起工式にご臨席賜り誠にありがとうございます。この計画は7年前からスタートし、ようやくここまで来られました。

 これもひとえに大使館をはじめ、みなさんの日ごろの絶大なるご支援の賜物であると思っています。厚く御礼申し上げます。大変長い道のりでした。

 私自身感無量です。みなさんからの多方面にわたる助言をいただきました。私たちの永年の夢である新校舎建設について、登山で言えばようやく「五合目」まで、半分を過ぎたところ。これから頂上を目指して工事が始まります。来年2月の完成を目指してみなさんとともに新しい、すばらしい学校を建設してまいりたいと思っております。起工式にあたって、我々はまだまだ多くの仕事がございます。

 思い返せば、1953年、我々の父母が「子供たちの教育のために…」「中華学校を守るために…」と山手の丘に木造2階建ての校舎を建てました。そして1966年、その場所において、鉄筋コンクリート造の5階建ての現校舎を建てました。これらは全て、私たちの大先輩が、子供たちの教育のために寄付を集めて建設したもの。その時のスローガンは「力あるものは力を、知恵あるものは知恵を、お金のあるものはお金を。団結こそ力なり」だった。このスローガンの元、私たちの学校を支えていただきました。私たち二世は、先輩方のよき伝統を受け継ぎ、さらに学校を発展させたいと思っております。

 今後も学校の発展のために、ご指導ご鞭撻いただければ幸いです。

海外の中国語教育に朗報

子供の教育維持に敬意

中国駐日大使館大使 崔   天凱氏

 本日はここで、横浜山手中華学校の移転・新設工事の起工式が開かれる運びとなった。

 これは、横浜の華僑学校の歴史において一大事であり、横浜、ひいては日本の華僑華人社会にとり大変めでたきこと。中国駐日本大使館を代表して、また私個人として、心からお祝い申し上げる。

 横浜中華学校は、100年あまりの輝かしい歴史を有する華僑学校だ。1898年、孫文先生のご提唱の元、横浜の華僑の出資によって設立されて以来、学校は横浜を拠点に中国教育の促進、中国と日本を知る人材の育成に努め、日本社会に次々と多くの優秀な人材を送り出して、地域の経済・社会の発展、中日両国の友好交流と協力関係のために積極的な役割を果たしてこられた。

 100年あまりの間、学校の校舎は地震、戦争、紛争の洗礼を受け、何度も破壊・移転、そして再建されてきた。幾世代の華僑の先輩方は、非常に困難な条件のもとで、学校運営のために艱難辛苦にめげず、不撓不屈の精神で一致団結し、学校の存続と発展のために努力した結果、学校の輝かしい今日に至った。諸先輩方に深い感銘を覚えるとともに、心から敬意を表する次第だ。

 学校の移転・新設によって社会のニーズに答え、より大きく発展に向けて確固たる一歩を踏み出し、この歴史に新たな1ページを書き記した。特筆すべきなのは、新校舎の建設が順調に進められてきたことは、横浜山手中華学園と、横浜華僑総会をはじめとする多くの華僑団体と個人の心血が注がれた結果であり、また中田市長をはじめ横浜市、そして各界からの多大なご支援の賜物だ。心から感謝と敬意を表したいと思う。

 新校舎の建設は後世に功績を残し、我々の子孫に資する事業だ。本日の起工式は華僑学校の建設・発展の過程おける新たなスタートに過ぎない。是非建設関係者には、教育と歴史への責任ある精神に基づき、立派に工事を進めるよう期待するとともに、中田市長をはじめ、横浜市と多くの華僑同胞には、新校舎の建設に引き続きご関心、ご支援、ご協力を賜りますようお願いする。

 横浜山手中華学校は、胡錦涛国家主席が初めて訪れた海外の中国語学校であり、また中国の国家元首として史上初めて訪れた海外の中国語学校でもある。中国政府の海外における中国語教育への関心と重視の表われでもある。

 我々は今後とも横浜山手中華学校の発展を支持し、また各方面において出来る限りの支援をするものである。1年後、近代的で新しい学校が姿を現し、これを契機に華僑学校の授業がより大きな発展を遂げるよう期待してやまない。

国際都市横浜が果たす役割

地域交流の場としても期待

横浜市市長 中田 宏氏

 本日は誠に記念すべき日だ。起工式を迎えて来年の今頃には、この場所に中華学校が姿を現し、4月からは、横浜山手中華学校の新校舎へ子供たちを迎える。子供たちは将来への架け橋であり、将来の希望をこの地から育てていけることを、無限の可能性を今日の起工式は秘めている。単に建物が建つだけではなく、無限の可能性が今日起工したのだ、という思いでいっぱいだ。関係者のみなさんのこれまでのご労苦、心から敬意を表するとともに、山手中華学校の益々の発展をお祈り申し上げる。

 365万人が暮らすこの横浜市の行政展開について、率直にいって、その全てに市長が関与するわけではない。100事業があれば、99については直接は係わらない、というほうが素直だと思う。その中で「任せてはいけない」案件というものがあれば、それはこの「新校舎建設」であった。梁理事長のお話にあった7年前というと、私が市長に就任した年。就任当初からこの中華学校の新規校舎の話をいただくとともに、大使館、中国大使の方々からも幾度と無くお話を頂戴した。新校舎建設地を何処にするのか。紆余曲折はあった。いずれの用地のなかなか満点とはいかない。最も重視したのは「中華街に近いところ」だった。そのことがなにより地域のコミュニティにとって、子供たちを育むことにとって、何よりも重要だろう、と考えた。そのためにこの横浜市の土地を供することができるのなら、と判断した。

 それは「国際都市横浜」としての責任もある。実際、国際社会、これだけグローバル化が進み、そしてその中にあって日中関係というのはなにより重要な二国間関係にある。両者が互いに理解しあう関係だと私は信じている。

 日中という関係の中で、横浜という市が果たしていく役割は、日本の他のどの都市よりも大きいものがある。そう自覚しなければいけないと私は強く思う。最終的に横浜市がみなさんのお役に立ち、さまざまな議論を乗り越えて起工式を迎えたことを大変嬉しく思う。

 

 

新校舎完成予想図

0
役に立ち
0
興味ない

関連文章

[間違いのお知らせ] [お勧め] [保存します] [印刷] [閉める] [元に戻ります]

最新ピクチャー文章

最新文章