第30回「松尾芸能賞」贈呈式を開催
2009-04-12 11:46:12 筆者:admin06 出処:日中新聞 回数をブラウズします:0 ネット友達から評価 0 箇条
新たに「松尾國三賞」「松尾波儔江賞」を創設
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さる3月30日、都内において財団法人 松尾芸能振興財団による第30回「松尾芸能賞」贈呈式が開催された。節目となる今年、大賞を受賞したのは、歌舞伎役者の坂東三津五郎氏。優秀賞は演劇で前田美波里氏、松坂慶子氏が受賞。また邦楽で杵屋勝国氏、文楽で竹本千歳太夫氏、歌謡でボニージャックスが受賞したほか、新人賞に舞踊の若柳吉蔵氏、演劇で柚希礼音氏、そして特別賞に演劇で淡島千景氏がそれぞれ受賞した。今回、第30回という節目の回を向かえ、同財団では創業者である故松尾國三氏、財団とともに日本の伝統文化振興に尽力した故松尾波儔江氏を偲んで、今回、新たに「松尾國三賞」「松尾波儔江賞」を創設した。記念すべき最初の受賞者は「松尾國三賞」が演劇の市川段四郎氏、「松尾波儔江賞」は舞踊の華柳糸之氏がそれぞれ受賞した。

大賞を受賞した坂東氏
大賞を受賞した坂東三津五郎氏は、受賞直後の壇上で「この度、栄えある松尾芸能賞大賞を、しかも第30回という節目の年に受賞できますことは、私どもにとりまして誠にありがたく、光栄でありますことを、受賞者を代表しまして厚く厚く御礼申し上げます」と感謝の言葉を述べた。
坂東氏は続けて「私は昭和37年、東京歌舞伎座で五代目坂東八十助を名乗り、6歳で初舞台を踏みました。その時の襲名披露が、祖父が八代目三津五郎、父が七代目蓑助、私が五代目八十助と孫子3代の襲名披露でございました。翌昭和38年には、松尾國三様がおかけになった大阪新歌舞伎座でやはり同じように、三代の襲名披露をいたしました。その折、キャンペーンもかねまして、松尾様がお作りになってほやほやの奈良のドリームランドに連れて行っていただいて、松尾さんに手を引いていただいて、色んな乗り物を楽しませていただいたことを、今、この壇上で懐かしく思い出しておりました」と、幼い頃の松尾芸能振興財団・創始者である故松尾国三氏との親交に触れ、「縁を感じた」と語った。
日本の芸能界発展に尽力
世界に羽ばたく伝統芸能
坂東氏は第6回松尾芸能賞において優秀賞を受賞しているが、大賞の受賞は今回が初めて。受賞のお祝いとして、女優の田中裕子氏が花束を持ってかけつけ、坂東三津五郎氏にお祝いの言葉とともに、花束を贈った。
坂東氏は長年にわたって歌舞伎役者として精進してきたこととともに、平成20年4月に歌舞伎座で上演された「将軍江戸を去る」での徳川慶喜役、同8月に歌舞伎座で上演された「らくだ」での手斧目判次役、10月に御園座で上演された「金閣寺」の松永大膳役の好演、12月に歌舞伎座で上演された「京鹿子娘道成寺」では曽祖父七代目以来となる坂東流振付の継承、松竹映画「母べえ」で演じたドイツ文学者などの活躍が高く評価されたことから今回の受賞となった。
◇◇
松尾芸能賞は故松尾国三氏が創設した財団法人松尾芸能振興財団が主催する賞で、日本の芸能界において、表から、裏方から貢献・活躍してきた方々に贈られる権威ある賞。日本の伝統ある劇場芸能を助成し、振興し、もってわが国独自の文化、芸能の保存および向上に寄与することを目的としており、記念すべき第30回を数える今年は、新設された賞も含め、11人が受賞した。
財団の創始者である故松尾國三氏は、明治32年に誕生、15歳で興行師として独立して以降、戦前から歌舞伎の地方興行などを通じて活躍、戦後は日本ドリーム観光、雅叙園観光、(株)富士プロジェクト(旧富士興業)の経営にあたる一方、市川猿之助一座の中国歌舞伎公演、日中修好百年祭の歌舞伎渡米公演を手がけ国際敵にも活躍された人物。自らをはぐんでくれた日本の芸能への恩返しから創設されたのが松尾芸能振興財団という。また、國三氏の妻であり、二代目理事長に就任した故松尾波儔江氏も名子役として活躍、長年日本の芸能界発展に尽力してきた。1985年には、「今の子供たちに歌舞伎を通じて日本人の心を教えよう」と入学金・月謝不要の「松尾塾」を開塾、青少年の育成、「子供歌舞伎」に情熱を注いだ。
今回、両氏の名を冠された賞を受賞したのは、松尾國三賞」が演劇の市川段四郎氏が、そして「松尾波儔江賞」は舞踊の華柳糸之氏が獲得した。
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