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四川大地震被災地の高校生を日本に招聘

2009-10-13 17:49:51 筆者:admin06 出処:日中新聞社 回数をブラウズします:0 ネット友達から評価 0 箇条

 ソニー株式会社は、7月25日から8月3日までの10日間、中華全国青年連合会との共催により、中国の高校生30名を日本に招待した。「Sony Student Project Abroad(China)2009/中国名=中国青年学生索尼訪日代表団」<SSPA(China)>という社会貢献活動の一環。歓迎会の後、クレイアニメーション・ワークショップ、東大地震研見学、ソニー生命ボランティア活動学習、日本の高校生との環境ワークショップ、ソニー歴史資料館見学、ソニー社員との交流会を行うなどで有意義な10日間を過ごした。

重慶・成都・綿陽・徳陽の30人
10日間の充実プログラム全開に

水質汚染・地震・環境など学ぶ
アニメ制作、ワークショップで

 ソニー㈱と中華全国青年連合会とのSSPA(China)は今年で4年目を迎えた。今回は昨年発生した四川大地震による甚大な被害に注目し、『小主人 新家園』(和訳=次世代が主体的に取り組む故郷の再建)というテーマを設定し、被災地域(重慶市、成都市、綿陽市、徳陽市)の高校生30人を招いた。この10日間で将来、震災から復興を担う高校生たちは、地震発生のメカニズム、建物の免震技術、復興に欠かせないボランティア活動などを学んだ。
 また、中国はもとより地球レベルで関心が高まっている地球環境に関わるテーマも初回から引き続き取り上げ、高校生たちが環境問題に対して理解を深める機会を提供した。その一環として水質汚染を題材にし、デジタルスチルカメラで粘土細工を撮影し、コマをつなぎ合わせて環境アニメーションを作成する、クレイアニメーション・ワークショップを開催した。
 7月27日午後6時から東京・港区のソニー本社で歓迎会を開催した。中国の高校生たちが東京・港区のソニー本社に到着すると、歓迎会会場となった1階のイタリアンレストラン「イ・プリミ」入り口にハワード・ストリンガー会長・社長兼CEO、中鉢良治副会長などが待機し、高校生一人ひとりと握手して来日を熱く歓迎した。
 ハワード・ストリンガー氏の挨拶に続いて、訪問団を代表して張成都青年連合会副主席が挨拶した。張副主席は、ソニーが世界的に著名な多国籍企業であり、社会貢献活動で多大な実績を残しており、青年・学生から多くの注目を集めていることを紹介し、「ソニーは08年5月に発生した四川大地震被災地の高校生の生活・勉強に目を向けてくれた。そして今回、SSPA事業は被災地域の高校生を対象に実施されることになった。被災地の高校生は苦難を乗り越え、生活を改め、環境に関心を持ち、持続可能な発展を模索してきた。2009年、それが一段と進むものと確信している」と挨拶した。
 中国大使館の湯公使参事官は「中国の高校生の皆さんは四川大地震の想像を絶する厳しい試練を勝ち抜いてこられたが、今回の訪日を通して皆さんは今後の成長と人生の思い出を作ってほしい」と述べた。
 また、「ソニーグループは国際的に有名な企業。長年、中国で大きなビジネスチャンスを獲得し、中国の高校生を日本に招聘することで社会的責任を果たしてきた。そのモデルとしてイメージを広げ、中国社会から知名度を獲得するものと信じている。このような事業の実施を通じて関連機関が発展し、中日両国の若い世代の相互理解へ積極的な役割を果たせると思う」
 「高校生の皆さんは限られた時間を活用して謙虚に真面目に日本に学び、ソニーグループの素晴らしさを確認し、祖国に持ち帰って、中国社会に広めていただきたい」と激励した。
 このあと中鉢良治副会長の乾杯の音頭で和やかな懇談に入った。中鉢副会長は乾杯に先立って次のように挨拶した。
 「ソニーにとり中国は成長地域・最重要地域の一つである。重慶や四川で育った皆さんがソニーや日本を知っていただくことを嬉しく思っている。今日からプログラムが始まるが、中国も日本も東アジア地域の一員だが、相違点も類似点も発見するだろう。違いを許し、許容すれば楽しく、拒否すれば辛い。このプログラムが良好な日中関係を築く第一歩になれば嬉しい。中国の皆さんが日本への理解を深め、東アジアに持続的に寄与することを期待している」と述べた。
 翌28日は東京造形大学の山際康之准教授や学生を招いて、中国の高校生との合同ワークショップ開いた。テーマは「水質汚染」。山際准教授が最初にレクチャーを行い、グループごとに粘土を使ってアニメーションを作成した。
 例えば「カンフーパンダ」の場合は、カンフーパンダが魚のSOSコールを受けて排水を出している工場をやっつけるという内容。また「ソニーの掃除機」の場合は、ソニーが水中のゴミを吸い取る掃除機を発明したという内容。さらに「天地逆転」の場合は、もし人間が水中に、魚が陸に住むようになったら?という設定で水質問題を追及するという内容。
 7月29日は東京大学地震研究所を見学した。地震発生のメカニズムなどについて研究員のレクチャーを受け、研究所内の地震学習用モデルや海中地震計測器に実際に触れながら実際の地震発生について学んだ。
 7月30日は千葉県にある「森林塾かずさの森」へ。ここでは関東国際高校との合同環境ワークショップを行った。まず午前中は実際に竹を割り、流しソウメンを堪能した。午後は6班に分かれ、草刈りや鳥の巣箱づくりなどを体験。デジタルスチルカメラとICレコーダーを活用し、自然の絵や音を集め、最後にそれらを用いてグループワークの内容を発表した。
 7月31日は、品川区北品川にあるソニー歴史資料館へ。ここではソニーの歴史や、同社がこれまで世に送り出した製品などに触れた。高校生たちは過去の製品技術などにも触れ、その製品がいかに進化を遂げてきたのかを具体的に学び、強い関心を示していた。
 特に現在、ウォークマン30周年を記念して特設展示を行っているが、高校生たちは最新モデルのEシリーズ、Xシリーズ、Wシリーズなどに釘付けになっていた。
 同日夜には東京・港区の本社で現役ソニー社員と交流を行った。交流ではアイス・ブレーキングゲームを実施し、それぞれ自己紹介を終えたところで、社員がそれぞれ仕事内容、趣味、休日の過ごし方などを披瀝した。高校生が将来のキャリアについて考える上で参考になればという趣旨で行った企画だ。
 最後に高校生らは、この4日間で学んだこと、将来の夢などについて発表した。就職試験の面接形式あり、歌や詩に託したりと、それぞれ思い思いに工夫を凝らし、ユニークな表現で今回の訪日で学んだこと、将来の夢などを次々と語り、盛んな拍手を浴びていた。
 8月2日にはソニー本社で歓送会が開かれた。10日間にわたる充実したプログラムを無事終了し、高校生の顔は一段と上気し輝いて見えた。
 久保田EVP(ソニー中国代表)は「ソニーはNext GenerationというテーマでCSR活動を展開しているが、今後は日中だけでなく、次世代の若者の活躍に期待が集まっている。帰国後も良かった点や悪かった点を含め、さまざまな人に日本での体験を語ってほしい。そして将来、また日本を再び訪れてほしい」と語った。
 なお、SSPA(China)は、ソニー・チャイナ設立10周年およびソニー株式会社創立60周年を記念して2006年に開始したプログラム。中国の将来を担う若者のさらなる成長の一助となるよう期待を込めて全5回の開催を予定している。

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