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千葉県・流山市で自閉症児童とのアートコラボ展を開催
2013-08-28 15:52:21   From:   コメント:0 クリック:

井崎義治市長清華大学「AOAart」、世界へ井崎流山市長、呂小慶参事官ら出席 トークショー当日は、流山市の井崎義治市長をはじめ、中...

 
清華大学「AOAart」、世界へ
井崎流山市長、呂小慶参事官ら出席

 さる7月10日より18日にかけて、千葉県流山市にある流山市生涯学習センターにおいて、中国・清華大学でスタートした絵画療育プログラム「AOAart」活動の成果を展示する「言葉を越えて展-自閉症の子どもたちとアーティストのコラボレーション」が開催された。期間中、14日(日曜)には、自閉症児と一般の子どもたち、アーティストらによる作品の共同制作ワークショップが、また翌15日(月曜)には同展開催に尽力したアーティストら6名が取組みについて語るギャラリートークショーが開かれた。

 トークショー当日は、流山市の井崎義治市長をはじめ、中国駐日本国大使館より呂小慶参事官、下村博文文部科学大臣の奥方である下村今日子氏、日本画家で文化庁・文化芸術立国実現のための懇話委員会委員である藤島博文氏らが出席。AOAartを主催する石原李華さん、日本画家の藤島大千氏、ロンドン大学に通う下村雄飛氏、芸術家の小林ユウキ氏やフローレンスさん、そして韓国・又松(ウソン)大学(大田広域市)で美容デザインを教えるキム・ヘキュン教授らが顔をそろえる中、世界的な広がりを見せる共同制作の背景、現在の取みなどが紹介された。
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 「言葉を越えて展―自閉症の子どもたちとアーティストのコラボレーション」の会場を訪ねると、新たに追加された作品を展示すべく、急遽、作品の移動が行なわれていた。14日に開かれたワークショップで、日本の自閉症児らとのコラボ作品が新たに2点、追加製作されたためだ。また、当日開催されるギャラリートークショー開催に向け、展示会場内では、次々と座席が運び込まれ準備が進む。静寂を常とする美術展らしからぬ賑わいぶりだ。
 千葉県流山市にある「流山生涯学習センター」。「言葉を越えて展」ギャラリートークショーには、40名近い人々が集う中、同作品展に出展したアーティストの一人である日本画家、藤島大千氏の司会で、計6名のアーティストが席についた。
 2008年にスタートした「AOAart」を主催、北京で自閉症児童へ絵画を教える石原李華さん。日本画を学び、現在はロンドン大学に通う下村雄飛氏。同じく英国を中心に活動する芸術家の小林ユウキ氏とフローレンスさん。そして韓国・又松(ウソン)大学(大田広域市)で美容デザインを教えるキム・ヘキュン教授が顔をそろえる。
 「AOAart」の「AOA」とは「Autistic or Artistic(閉鎖的か、それとも芸術的か)」の略。「AOAart studio(中国名:天真者の絵画)」は、「北京市孤独症康復協会」に所属する絵画療育プログラムで、2008年にその活動をスタート。自閉症児らが描く絵画に引かれた中国・清華大学美術学院の有志たちが「子どもたちの作品をより多くの人々に見てもらいたい」との思いから動き出したこの活動は、2012年にはアトリエを北京市の芸術区である「北京798アート区」へと移転。自閉症児の就業支援、自閉症児を持つ家族のケア、ボランティアの養成など多岐にわたる活動へと広がり続けている、という。
 今回の「言葉を越えて展」の発端は、AOAartを主催する石原李華さんと女優の春暁さんの取り組み。2012年夏、北京の自閉症児120名と一般の子どもたち、アーティストらとの絵画の共同制作が実現。その時に描かれた3枚の作品は、1点は日本で、日本の子供たちやアーティストらによる加筆・作品の製作が行なわれた。また、もう一点はイギリスへ渡り、イギリスの子どもたち、アーティストらによる加筆、作品の製作が行なわれ、更に広範な「コラボレーション」が進められた、という。
 こうした活動を注目したのが、国際連合傘下のUNESCO(教育科学文化機関:本部:フランス)。ユネスコではこれまで「アート・チャイルド(ART CHILD)」として、世界の子供たちを支援してきたといい、すでに120ヵ国以上の子どもたちが描いた「アート」をコレクションしているという。自閉症児により共同制作された絵画、国境を越えアーティストや子どもたちにより「コラボ」されていくこの取り組みは、発信地である中国から日本、イギリスを経て、韓国やフランス、ドイツへと急速な広がりを見せている、という。

 
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国境を越えて広がる「作品製作」
躍動感あふれる子供たちの「感性」

 トークショー当日は、同展開催を応援してきた来賓各位も出席、挨拶した。
 中国駐日本国大使館からは呂小慶参事官が出席。呂参事官は「様々な国が参加し、国境を越えて製作された子どもたちの絵画は意味深い」「この活動がスタートしたのは北京の清華大学から、と聞き少なからず驚いた」「作品を拝見したが、子どもたちは一人一人、心の窓を空け、希望を持って作品を描いている」「文化・交流活動は、何処にでも流れる『水』のようなもの」「私も、困難な中にあっても希望を持って仕事に取り組んで行きたい、と作品を見てそう感じた」と語った。
 続いて、流山市の井崎義治市長が挨拶した。井崎市長は「今回の展覧会は、藤島大千氏から『自閉症児たちとアーティストの作品のコラボ展をやりたい』という要望が寄せられたことに始まる。中国とイギリスとフランスからの協力とも聞いて、少なからず混乱したのだが、詳しく話を聞き、本当に素晴らしい美術展だと改めて感じた」「展示されている作品を拝見し、心の奥にあるものを素直に、大胆に表現されている、と感じた」「自閉症で、言葉でのコミュニケーションが難しい子どもたちが、絵を通じてしっかりコミュケーション出来ることを改めて教わった」と語り、「流山市から同美術展がスタートすることに改めて感謝している」、と続けた。
 続いて、下村博文文部科学大臣の妻である下村今日子氏が挨拶した。今展に作品を出展している下村雄飛氏の母親でもある今日子氏は「長男は10歳の時に『学習障碍』と診断され、間をおかずイギリスへ留学した。当時、日本では軽度の発達障碍児童を支援する体制が十分でなく、イギリスでは、障碍のタイプ別に手厚い指導、支援体制が整っていたからだった」「今、長男は大学4年生。教育一つで子どもが登校拒否になり、あるいは大学を卒業し将来の道が開ける。どんな環境下、障碍があっても、本人が望む教育が受けられる環境作りが重要と主人もそう考えている」と語った。

 

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