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第14回となる「東京大薪能」を開催
2012-09-01 16:09:36   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版525号   コメント:0 クリック:

 さる8月7日、都内東京都庁前にある都民広場において、NPO法人 世界芸術文化振興協会(IFAC)の主催で第14回となる「東京大薪能(...

 さる8月7日、都内東京都庁前にある都民広場において、NPO法人 世界芸術文化振興協会(IFAC)の主催で第14回となる「東京大薪能(だいたきぎのう)」が開催された。
 「大薪能」を主催するIFACは、1998年より日本の伝統的な舞台芸能である「能」を、広く一般の人々に親しんでもらうべく無料で公演を行ってきた。
 今回、観世流による能、狂言が披露されたもので、会場となった都民広場には国内外から4000名を越える人々が集まり、真夏の一夜を過ごした。(後援:外務省、文化庁、東京都、駐エジプトアラブ共和国大使館、カンボジア王国政府駐日カンボジア王国大使館、株式会社ジャパンエフエムネットワーク、株式会社エフエム東京、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社)。
 能公演に先駆けて、中国浙江工商大学日本文化研究所教授、東南アジアテレビ局解説委員長を歴任する半田晴久IFAC会長が登壇、「入門 能楽鑑賞講座」を満場となった会場内に向けて講演。能の歴史、見所などをユーモア溢れる言葉で紹介。時折場内から笑い声も響く中、「玉井(たまのい)」と「羽衣」、そして狂言の「樋の酒」が演じられた。
   
観世流の「玉井」「羽衣」を披露
能面や舞台装飾の見所など解説

 晴天に恵まれた8月7日、16時に会場した「東京大薪能」の開場、都庁前の都民広場には熱気が溢れていた。会場狭しと座席が並ぶ光景は圧巻。延べ4000名を越える観覧希望者を収容すべく関係者が忙しく行き来していた。その一角で同公演の後援機関であるエジプトアラブ共和国、カンボジア王国の関係者らが、恒例となりつつある各国の文化紹介、民族舞踊を披露していた。
 カンボジアの民族舞踊「福の舞」、そしてエジプトのベリーダンス「花と鳥」が仮設舞台で舞われると、その周囲には次第に人の輪が広がっていく。何れも日本国内で各国の民族舞踊を学ぶ有志たちが「大薪能」開催を祝すとともに、各国の文化を日本の人々に知ってもらおうと企画したものだ。舞台後方に設けられたブースには民芸品や民族衣装などが展示され、興味深く見入る人々が集っていた。
 今回で第14回を数える「東京大薪能」。無料で広く一般に日本の伝統芸能を公開する取組みは、1998年よりスタートしたイベントだ。年々開催を待ち望む人々は増加。今回の公演で用意された座席数は4000を越えた、という。
 同公演を主催するNPO法人 世界芸術文化振興協会(IFAC)の半田晴久会長は、挨拶文の中で「現代は、一人ひとりの趣味や娯楽が多様化し、またあまりにも忙しすぎるため、伝統芸能の能を見る日本人はだんだん少なくなりつつある」「IFACでは、ユネスコの無形文化遺産に登録される能楽の良さが次世代にも継承されていくよう、多くの方に能楽の面白さを知っていただくための良ききっかけ作りを目指している」と「大薪能」開催の理由を紹介していた。
 今回の演目は、日本の神代を綴った「古事記」「日本書紀」を出典とする「玉井(たまのい)」、そして多くの人が知る民話「羽衣伝説」を出典とする「羽衣」の2題、そして狂言として「樋の酒」が公演された。
 演者はいずれも日本を代表する能楽師、狂言師たち。夕暮れの東京都庁を見上げる会場内は、日中の冷めやらない暑さとともに、片時も見逃すことが出来ない、とばかりに魅入る人々の熱気に溢れていた。
  
能楽鑑賞の「3つのポイント」とは
流派の違いも能楽鑑賞のポイントに

 今回、能公演に先駆けて、中国浙江工商大学日本文化研究所教授、東南アジアテレビ局解説委員長を歴任する半田晴久IFAC会長が登壇、「入門 能楽鑑賞講座」を満場となった会場内に向けて講演した。
 半田会長は冒頭、主催側を代表して満場となった会場内に向けて感謝を伝えると、そのまま「能楽講座」へと移行、能楽の入門として「3つのポイント」と「二つの理解」を紹介した。
 半田会長によると「3つのポイント」の第一は、「能楽はオペラやバレエと異なり『省略の芸術』である」こと。そして第二のポイントとしては、全てが「序・破・急」で構成されていること、第3のポイントとして一人の能楽師が能面をつけかえるだけで、女性にも老人にも代わる点。オペラや京劇の場合、基本的に声の質によって役割が変わるが、能の場合、面をつけかえるだけで、全ての役を能楽師一人で演じなければならないこと、だという。
 一方、「二つの理解」では「能楽の流派の違いでどう変わるのか」そして「『玉井』と『羽衣』など、演目の違い」について詳しく説明した。例えば、日本の能楽の流派「シテ方五流」とは、観世(かんぜ)流、宝生(ほうしょう)流、金春(こんぱる)流、金剛(こんごう)流、喜多(きた)流を指すといい、半田会長は学生時代の思い出として、同じ仕草・所作を各流派はどのように表現しているか見比べていた、と説明、その特徴を紹介した。
 「能楽鑑賞講座」では、能面の特徴と明かりを用いた「喜怒哀楽」の表現、能面をつけた演者から見た「舞台の死角」など、知っておくと楽しさが幾倍にも増す能楽鑑賞のポイントについて詳しく説明した。

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