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カブトガニが大量死 北九州、例年の8倍超
2016-08-29 12:10:06   From:日本経済新聞社   コメント:0 クリック:

例年、年間に見つかる死骸の8倍を超え、専門家は猛暑による海水温の上昇などを原因の可能性として指摘する。
環境省が絶滅危惧種に指定するカブトガニが、国内有数の生息地の北九州市・曽根干潟で今年1月以降、約500匹死んでいることが確認された。例年、年間に見つかる死骸の8倍を超え、専門家は猛暑による海水温の上昇などを原因の可能性として指摘する。

 日本カブトガニを守る会福岡支部によると、今年1月1日~今月25日、干潟の沿岸で約500匹の死骸が見つかった。6月ごろから急増し、子供のカブトガニも含まれていた。発見される死骸は例年、年間50~60匹。同会による20年間の調査で最も多い。

 カブトガニの生息環境を調査する九州大大学院工学研究院の清野聡子准教授(生態工学)は「猛暑による海水温の上昇と台風が来ず海水が混ざらなかったことで、カブトガニが生息する海底の酸素が減り、環境が悪化した可能性がある。他の生物への影響も懸念される」と話した。

 福岡県水産海洋技術センター豊前海研究所によると、干潟の沖合の6~8月の海水温は平年より1~1.6度高い。

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