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「ヨウム」の国際取引禁止 ワシントン条約会議 日本でも人気の大型インコ 乱獲で急減
2016-10-03 15:50:29   From:日本経済新聞社   コメント:0 クリック:

国際取引を原則禁止する提案を採択した。日本でもペットとして人気だが、専門家は「希少動物を飼うのは慎重に」と警鐘を鳴らす。
南アフリカ・ヨハネスブルクで開催中のワシントン条約締約国会議の第1委員会は2日、乱獲で急減している大型インコ「ヨウム」を付属書1に掲載し、国際取引を原則禁止する提案を採択した。日本でもペットとして人気だが、専門家は「希少動物を飼うのは慎重に」と警鐘を鳴らす。
日本でもペットとして人気が高い「ヨウム」(コンゴ北部=「WCSコンゴ共和国」の西原さん提供)
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日本でもペットとして人気が高い「ヨウム」(コンゴ北部=「WCSコンゴ共和国」の西原さん提供)

 ヨウムは体長が30センチを超え、灰色の体と鮮やかな赤の尾羽が特徴。コンゴ(旧ザイール)やガーナなどアフリカ中部から西部の森林地帯に分布する。人間の5歳程度の知能があるともいわれ、言葉をよく覚えるのが人気の理由だ。

 「君かわいーねー」「ビール飲む?」。動画サイト「You Tube」には、流ちょうな日本語を話すヨウムの動画がアップされている。人気芸人のまねをしたり、人と会話したりする様子は45万回以上も再生され、閲覧者からは「かわいい」といったコメントが寄せられている。

 ワシントン条約のデータベースによると、日本は2010~14年に2400羽以上をコンゴなどから輸入した。

 だが「野生生物保全協会(WCS)コンゴ共和国」の西原智昭さんによると、ヨウムは野生では集団生活をする社会性のある鳥で、1羽だけでの飼育は強いストレスを与える可能性がある。

 現在もカメルーンなどが輸出を続けており、捕獲や輸送の過程で多数が死んでいるという。

 西原さんは「犬や猫のようにペットとして確立している動物とは違う。希少動物の飼育には慎重であってほしい」と話している。

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