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「居眠り文化」は日本人の勤勉さの象徴 米メディア
2016-12-24 10:18:07   From:   コメント:0 クリック:

  仕事中の居眠りというのはほとんどの国において、他人から後ろ指を指されるだけでなく、下手すれば解雇という可能性さえあるものだ。しかし日本ではオフィスでの居眠りはしばしばみられる現象であり、それが受け入れられるという文化的な感覚すらある。なぜなら、居眠りという行為が「仕事で疲れてるんだ」と一生懸命働いていることの証とみなされているからだ。参考消息がニューヨークタイムズの報道を引用して報じた。

日本語の「居眠り」という言葉を他言語に翻訳した場合、ほとんどが「仕事中に寝る」という意味の言葉となる。しかしケンブリッジ大学東アジア研究所で文化人類学を研究しているブリギッテ・ シテーガ准教授は、著書「世界が認めたニッポンの居眠り」の中で「日本語の『居眠り』は『その場で寝る』と翻訳するのがより正確だ」としている。

シテーガ准教授は「その場で寝る」と翻訳することで、日本人の時間に対する見方を如実に表すことができると説明する。日本では集中力は低下しても、いくつかのことを同時進行で行うことができると考えられている。そのため、なんの面白みもない営業会議に参加しながら、ビーチでのバケーションに想いを馳せていたとしても受け入れられるのだ。

シテーガ准教授は「居眠りは特に地位の高いホワイトカラーによくみられる」と指摘している。一般従業員の場合は元気に仕事に没頭していると周りに見られるよう、一日中しっかり目を覚ましている必要があるし、生産ラインで働く労働者は居眠りをしている暇などない。

そして「男女とも居眠りを好むが、居眠りした場合、女性のほうが叱責されやすい。特に居眠りすることが職業上体裁が悪いと見える場合はなおさらだ」と続けている。

日本における居眠りの歴史は少なくとも1000年はあるとする同准教授は、居眠りは職場に限らず、デパートやカフェテリア、レストラン、さらにはにぎやかな歩道でも温かく快適な場所であれば、ウトウトしている人がいると指摘している。

日本では通勤電車の中といったような公共の場でも居眠りする人をよく見かける。どんな混雑の中でも、居眠りする人にとってはそこは「寝室」となのだ。これは日本の犯罪率が非常に低いことにも関係している。
  ハーバード大学のテオドル・ベスター社会人類学教授は「列車で寝ていても、強盗に遭う確率は低いためだ」との見方を示す。

また人付き合いというシチュエーションにおいても、居眠り行為に対する評価は高いとシテーガ准教授は指摘している。「ある時、レストランで皆で食事をしていた時、ある同僚女性のパートナーがテーブルにうつ伏せになって寝てしまったが、他の客からは『紳士的な行為だね』と称賛されていた。なぜなら彼は女性を置いて先に帰ってしまうのではなく、その場で居眠りしてでも彼女を待っていたからだ」と准教授自らの体験を例として挙げている。

また公の場でウトウトしている人が多い理由の一つは、家で寝る時間が少ないからだ。2015年の日本政府の調査によると、日本の成人の39.5%が、1日の睡眠時間が6時間以下だという。

居眠りのルールとしてベスタ―教授は「場所を占領しないことと他人の邪魔にならないこと」という2点を挙げている。

そして「例えば会議室のテーブルの下で寝転んだり、列車などでいくつもの席を占拠して横になったり、公園のベンチで寝転んだりすると、他人の迷惑になるため、非難されることになるだろう」としている。

シテーガ准教授によると「目を閉じていても、必ず寝ているわけではなく、プライバシーのない公の場で、自分だけの世界を作りあげている場合もある」という。

一方でシテーガ准教授は「今はスマホがあるため、目を開けていても、自分だけの世界に入ることができる。これは日本で居眠りが少しずつ減っている原因の一つと言えるだろう」との見方を示した。

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