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文化財に潜む危険 保護団体、途上国住民に啓発
2017-01-06 15:56:27   From:毎日新聞   コメント:0 クリック:

発展途上国などで今も使われているアスベスト(石綿)の危険性について、歴史的建造物などの修復の機会を利用して地元の人々を啓発する活動を、世界の文化財保護に取り組む民間団体「ワールド・モニュメント財団」(WMF、本部・米ニューヨーク)が始めた。住民に身近な文化財を題材にすることで、石綿の危険性への理解が深まり、使用禁止につなげる狙いだ。

     昨年11月中旬、ミャンマー東部の都市モーラミャイン。19世紀に米国人宣教師が設立した「第1バプテスト教会」で、WMFのメンバーや各国の研究者らが教会の信者や地元の建設業者らを対象に説明会を開き、石綿を吸い込むと中皮腫を発症するリスクがあることなどを解説した。

     この教会では、20世紀中ごろに取り付けられた屋根に石綿が含まれている。ミャンマーでは現在も石綿の使用が禁止されておらず、多くの人が石綿の危険性を知らないという。WMFは同11月から教会の修復に着手したが、担当するジェフ・アレンさんは「石綿の危険性を知ってもらえる絶好の機会」と考え、説明会を企画した。

     説明会には日本からも、石綿問題に詳しい高橋謙・産業医科大教授が参加。参加者から「燃やしたら有毒ガスが出るのか」という質問が出るなど、石綿の知識が不足していたという。住民に身近な文化財の修復の機会を利用して啓発することで、高橋教授は「石綿の使用禁止に向けたステップになる可能性がある」と期待する。

     世界保健機関(WHO)は、世界で石綿が原因の中皮腫などで年間約10万7000人が死亡していると推定。現在も、規制の緩いアジアの途上国を中心に石綿の使用が続いている。

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