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日本発祥の「五月病」、中国のネット上でも固有名詞化
2013-05-24 11:08:47   From:   コメント:0 クリック:

中国のネット上で大いに話題となっている「五月病」を、怠ける口実にしてはならない。「五月病」と「5月」は、本来は一切関係がない。新浪...


   中国のネット上で大いに話題となっている「五月病」を、怠ける口実にしてはならない。「五月病」と「5月」は、本来は一切関係がない。新浪微博(ミニブログ=中国版ツイッター)には、最近の自分の様子を「五月病」と結び付け、気分の落ち込み或いはやる気の無さは全部「五月病」によるものだという内容の投稿が激増している。「五月病」という言葉は、もともとは日本で生まれたもので、新学期・入学・入社などで環境が変わることと関係がある。南京脳科医院の専門家は、「自分は五月病だと簡単に自己診断しないこと。季節の変わり目こそ、身体を動かす機会を意識的に増やし、ネガティブな気持ちを減らすことが正しい対処法だ」とアドバイスしている。揚子晩報が伝えた。

   ○気分が落ち込む人が増える5月

   「5月になると、何かにつけ気分がむしゃくしゃしてしまう」————南京の大学に通う黄衛さん(4年生)は、卒論答弁を終え、深く長い溜息をついた。大学院生の卒論は抽出検査だが、学部生の卒論は全てくまなくチェックされる。担当教員から連日のように修正を指示されるが、実習先の企業の仕事も疎かにはできない。「微博では皆が『五月病』について話題にしているが、僕にとって、5月の憂鬱は、論文提出期限が原因だ」と黄さんは自己分析した。

   卒業を控えた学生のほか、多大な仕事上のストレスの「標的」となったホワイトカラーの間でも、「五月病」は蔓延している。「5月は特別悲惨な時期で、やるべきことが山積みなのに、集中力が途絶えやすい。昨日、ハイヒールを履いて屋外のイベントに出向く途中、ボーっとして歩いていたために転び、膝を怪我してしまいました」とある女性は語った。

   「五月病」が蔓延する中、新浪微博で人気者となった「巨大アヒル」も、不幸にもその「標的」となった。14日夜、香港ビクトリア・ハーバーで12日間漂流していた巨大アヒルから空気が漏れ出し、だんだんと萎み、ついには水面にぺしゃんこになって浮かんだ。ネットユーザーからは、「巨大アヒルさえ五月病になってしまった。一体どうやったら治せるのだろう」といったコメントが寄せられた。

   ○微博で固有名詞になった「五月病」

   「五月病」は、微博で固有名詞という身分を獲得、次のように解釈されている。

   「五月病は、季節性怠惰症候群とも呼ばれる。この時期、多くの人が落ち込みややる気のなさを感じ、仕事や学業のスムーズな遂行に支障が出るだけではなく、一日中倦怠感が続き、何事にも興味が感じられなくなる。やるべき事は増える一方なのに、何をする気も湧いてこない。気分は落ち込む一方で常に元気が出ない」。

   ネットユーザーの多くは、このような「病状」を自分の状態と逐一照らし合わせ、ほとんどが自分に当てはまることに気づく。「5月だけではなく毎月、この症状が出ている」「誰か助けて!」「最近、何事に対する興味も消え失せ、疲れが極限に達している。病気になったようだ。誰か治療法を教えて」などのコメントが相次いで寄せられている。

   さらに、ネットユーザー「齊泱」さんの場合、「実のところ、私は1月病から12月病まで患っている。症状はかなり深刻で、治る見込みはない」と、悲壮極まりない様子で告白している。このほか、「五月病に関するさまざまな投稿を読んで、自分が五月病であるという確信を得たが、最終的に治る見込みがあるのか、或いはどんどん悪化するのかは分からない。今のところ好転する兆しは見られない」と自己診断を下すユーザーもいた。

   ○日本発祥の「五月病」、5月とは無関係

   「五月病」は果たして本当に病気なのだろうか?有名な科学普及事業サイト「果殻網」で22日、この話題をめぐり討論が行われた。「五月病」という言葉は日本で生まれた。日本の卒業・入学シーズンは春だ。4月から5月にかけて、新入生は新しい環境で学校生活をスタートし、学校を巣立ったばかりの新社会人は、学校とは全く異なる職場という新環境で新生活を始める。新生活がスタートして間もなくすると、張り詰めていた気持ちが急に落ち込み、何をする気も起らず、学校や会社に行くことに抵抗感が生じる人が出てくる。このような症状を、日本の医学界では「五月病」と呼んだ。主な身体的症状では、食欲減退や不眠が見られ、やる気の無さや注意力の分散、社会的責任の履行に対する抵抗感、鈍い反応または過剰反応などが生じる。日本の「五月病」は、中国のネットユーザーが言うところの「春はやる気が起こらない」症状とは、全く別者だ。 

   ■専門家の提案:季節の変わり目こそ身体を動かし、ネガティブな感情を払しょくすること

   南京脳科医院医学心理科の李主任は、対応策として、以下の通り話した。

   ネットユーザーが言うところの「季節性怠惰症候群」は、医学的な専門用語ではないが、類似した病気に「季節性うつ病」がある。実のところ、臨床的に見ても、毎年この季節がめぐって来ると、感情の乱高下が生じる人が増える。5月は、春から夏への変わり目で、人の新陳代謝が活発になることから、内分泌系のバランスが崩れやすく、情緒が不安定になっても不思議ではない。また、1年の折り返し地点が近づき、一部の業界では、長時間に及ぶハードワークを余儀なくされ、疲れが出やすい時期でもある。年間目標の達成が難しい状況であることが判明すると、経営者側からもっとしっかり働くよう発破をかけられ、つい焦りの気持ちが生じてしまう。「春困秋乏(春は眠く、秋は気だるい)」とは広く言い伝えられているが、実は、「春は眠たくなる」のは、人の生理学的な自己調整機能のひとつなのだ。また、5月は、大学受験や就職を控え焦りが出る時期であることから、「五月病」を患う学生がかなり多い。ネット上の情報から「五月病」にかかったと信じるネットユーザ?も多い。代表的な症状について、自分にぴったり当てはまると納得してしまうのだ。実のところ、このような反応は、病気ではなく正常な範囲内にある。例えば、イライラや焦りなどの気持ちが出てきた時、これは季節の変わり目ゆえに起こる感情の起伏なのだと自覚し、決して過度に気にしないことが大切だ。

   春には、とりわけ仕事と休憩のバランスに注意し、仕事に集中する時間やスピードをしっかりと自分で把握し、必要であれば仕事の量を適宜減らし、外に出る機会を増やした方が良い。天気の良い日を選んで戸外に出かけ、気ままに散歩する、ちょっと山歩きをする、サイクリングを楽しむなど、春の大自然が運んでくる生命力を十分に感じれば、自分の日常生活にも、美しさや楽しさがもたらされるだろう。また、ちょっと息が切れる程度の運動をして気持の良い汗をかけば、マイナス気分も吹っ飛ぶに違いない。

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