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小型機の4人、全員の死亡確認 富山の山中で発見
2017-06-05 09:12:35   From:日経   コメント:0 クリック:

富山県立山町の北アルプス・立山連峰の山中に墜落した小型機=4日午前6時3分(共同通信社ヘリから)

富山県立山町の北アルプス・立山連峰の山中に墜落した小型機=4日午前6時3分(共同通信社ヘリから)
富山県立山町の北アルプス・立山連峰の山中に、男性4人乗りの小型機が墜落した事故で、富山県警や自衛隊などは4日早朝に捜索を再開、午前5時すぎに獅子岳南東の標高2300メートル付近の斜面で機体と中にいる4人を発見した。4人はヘリコプターで富山市内の病院に搬送され、全員の死亡が確認された。

 訓練を目的とした飛行だったとみられ、運輸安全委員会は4日、航空事故調査官2人を現地に派遣。富山県警は死因の特定を進めるとともに、飛行計画や気象状況の判断などについて調べる。

 小型機は松本(長野県)―富山間を往復しようとして、復路で事故に遭った。復路では往路と違い、山岳地帯を飛行するルートを取っていた。

 富山県警などによると、亡くなったのはいずれも長野県の小口英児さん(48)=岡谷市、河西勝基さん(21)=下諏訪町、樋口和樹さん(22)=富士見町、木下孝雄さん(57)=松本市。

 小口さん、河西さん、樋口さんの3人は岡谷市の機械メーカー「マルヤス機械」の社員。木下さんは、小型機を所有する新中央航空(茨城県龍ケ崎市)の松本運航所のパイロット。発見当時、前列左に小口さん、右に木下さん、後部側に河西さん、樋口さんが乗っている状態だったが、全員呼び掛けに応じなかった。

 新中央航空によると、小口さんは2012~15年に3回、松本―富山間を飛行。いずれも木下さんが教官役として同乗していた。今回も操縦免許を持っている小口さんの飛行訓練のため、依頼を受けた木下さんが教官役を務めたが、事故当時どちらが操縦していたかは不明。

 小型機は単発プロペラ機のセスナ172Pで、3日午後2時23分に富山空港を離陸し、長野県の松本空港に向かっていた。2時50分ごろ、河西さんから「助けてくれ。周りが真っ白だ」と松本運航所に連絡があった。さらに3時ごろ、河西さんとみられる男性から「山中で墜落した。前の座席の2人は意識がなく、後ろの2人は意識がある」と110番があった。

 発見された機体は機首がもげ、左の主翼は折れ曲がっていた。雪に覆われた山肌に尾根から谷へ黒い跡が一直線に伸び、機体はその先にあった。

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