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中国、ネット上でデマを流布していた企業 営業収入1.6億円
2013-08-22 17:47:11   From:   コメント:0 クリック:

安全ピンが別荘に 中国では、「楊秀宇」という名前はそれほど有名ではないが、「立二拆四」という、ネット上のハンドルネームを聞いたこと...
安全ピンが別荘に

 中国では、「楊秀宇」という名前はそれほど有名ではないが、「立二拆四」という、ネット上のハンドルネームを聞いたことがある人は多い。「立二拆四」を知らなくても、中国赤十字会の商業総経理を名乗る郭美美が自らの贅沢な生活をネットで公開したニュースや、セクシーお騒がせタレント「干露露」という名前なら誰でも知っているだろう。新京報が報じた。 

 北京警察当局はこのほど、インターネット上で故意にデマを捏造・流布し、他人の名誉を棄損し、不当に利益を得ていたとして、楊秀宇容疑者(40)ら4人を逮捕。北京に移送し、刑事拘留している。

自称「中国のオンラインマーケターの第一人者」

 吉林省出身の楊容疑者は、仕事を求めて北京で生活していたが、仕事がうまくいかず、インターネットに夢中になるようなった。その後、「立二拆四」というハンドルネームを使うようになり、ネット上の有名人になる。

 楊容疑者は2006年、「北京爾瑪天仙文化伝播」(登録資本160万元《約2560万円》)という会社を立ち上げたのに続き、2010年3月には、「北京爾瑪互動営銷策劃」というオンラインマーケター会社を立ち上げた。同社はスタッフ50人を抱えている。

 楊容疑者は06年に、若い女性が街角などで見知らぬ人と「安全ピン」を別の物と物々交換するところから始め、最後にはクリップが「別荘」になったという「ニュース」を捏造し話題になってから、毎年のようにネット上などで「話題」を作り続けてきた。話題といえば、「成金自慢」などネットユーザーが好むものばかりだった。

 楊容疑者によると、このように「話題」を作るだけで、同社には1千万元(約1億6千万円)の営業收入があったという。



「最も美しい清掃員」

「デマ流布で社会の信頼を損なった」

 ここ数年、「郭美美」や「干露露」がその話題の対象になってきた。またある時、楊容疑者は、裸の女性の胸を自分の手で覆った写真をネット上に投稿し、転送回数1万回以上を記録したらこの手を離すと豪語した。

 このような捏造行為に、多くのインターネットは憤りを隠さないものの、楊容疑者本人は、全く意に介していない。

 楊容疑者は、このような行為が犯罪に当たるかどうか、弁護士に相談したこともあるといい、違法行為だとは全く感じていなかった。

 そのため、楊容疑者は逮捕された時、「オンラインマーケティングをしているだけなのに、なぜ逮捕されなければならないのか」と戸惑いを隠さなかった。拘留後、監視所の看守と話すうちに、デマを捏造してネット上に流布したことで、「ネット上の秩序を乱した」ことに気付くようになった。

 楊容疑者は「流したニュースがデマだと分かると、人は人に対する信頼を失う。そして、社会の信頼も損なってしまう。デマを捏造しネット上に流布するのは間違っている。自分の人生観や世界観が間違っていた」と反省の言葉を述べているという。



愛人とチャーター機でデートしたとするモデル

楊容疑者のオンラインマーケティング法

 自分のために売名行為


 インターネット上で話題を作り、自分の知名度を上げる。この段階での収入はない。

 企業のために売名行為

 自分の名前が有名になると、企業や有名になりたい人が提携を要請するようになり、自分の名前を使ってネット上で宣伝を行い、お金をもらう。

 会社経営

 立ち上げた会社には、動画部やeコマース(電子商取引)部、クライアント部などがあり、約50人のスタッフを擁していた。

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