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東京五輪の建設作業員が自殺 1カ月の残業時間190時間
2017-10-12 22:15:57   From: チャイナネット    コメント:0 クリック:

 日本で2020年東京オリンピックに向けて競技場の建設が進んでいる。そんな中、23歳の建設作業員が過労で自殺したことが明らかになった。日本の労働基準監督署は、死因は過労であり、遺族は政府から賠償金を受け取ることができると認めた。

 

 建設作業員の遺族代理人弁護士・川人博氏は10日、厚生労働省管轄下の新宿労働基準監督署は6日に労災認定をしたと明かした。

 

 自殺した男性は大学卒業後の2016年4月に東京オリンピックの競技場の建設を請け負う三信建設工業に就職し、16年末から新国立競技場の建設作業に従事。

 

 今年3月2日、男性は休暇届を出してから戻らず、4月15日に長野県で遺体で発見された。警察は遺体近くで発見したメモから、自殺と判断。メモには「身も心も限界」と書かれていた。

 

 三信建設工業は当初、両親に対し「毎月の残業時間は80時間以内で、『労働基準法』の規定を満たしている」と説明。7月20日、遺族は過労による自殺を認めるよう、関係部門に労災認定を申請した。

 新宿労働基準監督署が調査したところ、自殺する前の月の残業時間が190時間18分に達していることが発覚した。今年1月の残業時間は160時間だった。

 

 両親は、「息子の仕事ぶりを認めていただいたと受け取り、救われる思い」とコメント。

 

 川人博弁護士は東京オリンピック委員会会長・元首相の森喜朗氏に請願書を提出し、「国の大事により労働者の命と健康を犠牲にしてはならない」と呼びかけた。

 

 三信建設工業は、今回の事態を深く受け止め、労働環境の改善に力を尽くす」とコメントした。

 

 日本には「残業文化」が深く根付いている。安倍首相は一連の措置を講じているが、残業による過労死、過労自殺などの悲劇はなくなっていない。



  AP通信によると、2016年、日本の建築業界は過労死が最も発生しやすい分野だった。政府は、同業界の同年の「過労」被害者は16人だとしている。

 

 2015年12月25日、日本広告大手の電通の女子社員・高橋まつりさん(24)が飛び降り自殺をした。16年9月、東京労働局は過労死と認定した。

 

 NHKは先週、3年前に心臓病で死亡した女性記者(31)も過労死だったと認めた。この記者は2013年夏に自宅で死亡しているのが見つかった。

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