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首相10月訪中へ準備加速 日中外相、瀬取り対策強化
2018-09-28 12:31:11   From:日経   コメント:0 クリック:

 河野太郎外相は27日午後(日本時間28日朝)、中国の王毅国務委員兼外相と会談した。安倍晋三首相が10月下旬に予定する中国訪問を成功させるため、準備に万全を期すことで一致した。北朝鮮が海上で積み荷を移し替える「瀬取り」の阻止に向けて連携を強めることも申し合わせた。
会談に臨む河野外相と中国の王毅国務委員兼外相(27日、米ニューヨークの国連本部)=代表撮影・共同

会談に臨む河野外相と中国の王毅国務委員兼外相(27日、米ニューヨークの国連本部)=代表撮影・共同

河野氏は会談後、記者団に「首相訪中を成功させるため、万全の準備を進めることで一致した」と説明した。第三国における日中間の経済協力などを念頭に具体策を詰める方針も確認した。

沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海の安定が重要だとの認識を確認。河野氏は海洋安全保障分野での具体的な進展が必要だと指摘した。日本側の説明によると、王氏は「情勢の安定のために努力していきたい」との考えを示した。

瀬取り対策では、河野氏が中国の国旗を掲げる船が関わっているケースがあったと指摘。王氏は「きちんと厳しく対応する」と応じ、情報共有を含めた協力の強化で一致した。王氏から北朝鮮への制裁緩和を求める発言はなかったという。

日中両政府は首相訪中の時期について、日中平和友好条約発効40周年となる10月23日前後で調整している。河野氏は日中外相会談が今年で4回目となるとして「日中間でハイレベルの意思疎通ができており、相互信頼の強化につながっている」と記者団に強調した。

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