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日航に業務改善勧告 客室乗務員の飲酒問題で国交省
2019-01-11 13:23:21   From:日経   コメント:0 クリック:

日本航空の女性客室乗務員が昨年12月、成田発ホノルル行きの機内で飲酒した問題で、国土交通省は11日、日航に対し行政指導としては最も重い業務改善勧告を出した。日航で飲酒不祥事が相次いでいることから抜本的な対策を求めた。国交省で文書を受け取った赤坂祐二社長は「度重なる不祥事をおわびする。対策をさらに深めていく」と謝罪した。

国交省の蝦名邦晴航空局長(左)から業務改善勧告の文書を受け取る日本航空の赤坂祐二社長(11日午前、国交省)

国交省の蝦名邦晴航空局長(左)から業務改善勧告の文書を受け取る日本航空の赤坂祐二社長(11日午前、国交省)

国交省は昨年12月、パイロットの飲酒不祥事を踏まえ、日航に事業改善命令を出したばかり。同省はさらに業務改善勧告を出して安全管理態勢の強化を求めた。石井啓一国交相は11日の閣議後会見で、日航について「安全上、重大な問題との認識が組織的に欠如している」と批判した。

客室乗務員は昨年12月17日に成田を出発した便で乗客提供用のシャンパンを飲んだ。同乗の客室乗務員が酒の臭いがすると指摘、機内の検査でアルコール反応が出た。客室乗務員は当初否定したが、日航はごみ箱からシャンパンの空き瓶が見つかったことなどの調査結果を公表。その後、女性は一転して認め、2017年11月にも機内で飲酒したとしている。

国交省は今回の勧告書で、18年5月にも別の客室乗務員が機内で飲酒する問題が起きていたのに「改善の取り組みが十分に行われていなかった」などと指摘。今月18日までに再発防止策などを報告するよう求めた。

日航では昨年10月、英国で副操縦士=懲戒解雇=が大量飲酒を理由に逮捕されて以降、飲酒不祥事が相次いでいる。今年に入っても17年12月に成田発米シカゴ行きの機長がアルコール検査で同乗の別の機長を替え玉にしたことが発覚した。

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