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墓参が「山火事」引き起こす
2015-05-05 16:07:11   From:   コメント:0 クリック:

 清明節連休の最終日にあたる4月6日、遼寧省遼陽市灯塔市の村で墓参が原因の火災事故が発生した。火災の原因は草木の茂る場所で祖先供養
 清明節連休の最終日にあたる4月6日、遼寧省遼陽市灯塔市の村で墓参が原因の火災事故が発生した。火災の原因は草木の茂る場所で祖先供養の供物を燃やしたことだという。遼陽市消防支隊は消防車を数台派遣し、村民数十人と地元の派出所との連携の下消火活動を行った。火災による経済的損失額は10万元以上に達したが死傷者は出なかった。
 灯塔市王家郷の李さん(60歳)は多忙で帰省の機会が少なく、昨年90歳の父親の臨終にも付き添えなかった。4月6日、李さんは供養の道具一式を用意して父親の墓参りに帰郷した。
 父親の墓は村の畑の中にあり、周囲に並ぶ墓も李家の祖先のものだった。李さんは車一杯に用意した供物用の模造紙幣を5~6カ所ある墓の前でそれぞれ燃やした。しかし地面には枯草が多く、南風も強い。供物の炎はたちまち近くの枯草に燃え移った。
 墓から北に1キロほどの場所にある林には苗木が200~300本植えられている。木々へ燃え広がるのを恐れた李さんは119番通報を行い、管轄の遼陽市消防支隊と地元の警察、村民数十人による消火活動が始まった。
 しかし火勢は容易に収まらず、林の苗の80%が焼失した。損失額は10万元を超えたが、現場に駆け付けた林の持ち主は偶然にも李さんの幼馴染みだった。友人には「わざとではないのだから弁償はしなくていい」と声をかけられたが、李さんはいたたまれなかった。
 消防隊は「清明節は風が強く乾燥する時期なので、火の元には注意して欲しい」と呼びかける。風の強い日には供物の焚き上げは控え、また農村では家の周囲に薪や干し草などの可燃物を積み過ぎないことが大切とのことだった。

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