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なぜ?川辺で葦が盗まれる芯を食べる観光客の仕業か
2012-08-08 16:06:12   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版522号   コメント:0 クリック:

 長江のほとりにある漢口江灘公園では葦を盗んで帰る観光客が増えているという。目的は中の芯を食べるためだが、公園の管理者は「景観を損...
 長江のほとりにある漢口江灘公園では葦を盗んで帰る観光客が増えているという。目的は中の芯を食べるためだが、公園の管理者は「景観を損ねるのでやめて欲しい」と訴える。また、専門家は「食用はしない方が良い」と注意を促している。
 日曜日、うららかな天気に恵まれた江灘公園では日傘を片手に葦を刈る女性たちの姿が見えた。女性たちは石のベンチに腰掛けると葦の表皮を剥き始める。年配の女性は剥いた葦を指差し「確かこれ、炒めて食べられる野菜でしょ。アスパラとかいう」と誤解している様子だ。
 葦の皮を剥いている別の女性に味を伺うと「食べたことはない」とのことだった。「おいしいかは分からないわ。みんなやってるから私も試してみようと思って」
 数キロにわたり青々と茂った美しい葦の群落はところどころが無残に切り取られ、不揃いな姿になっている。
 葦は本当に食べられるのだろうか。武漢商業服務学院食品工程科の魯永超教授は「食べる人は少ない」と語る。「飢饉の時などは柔らかい部分を食べる人もいたようだが味が良いわけでもなく、普通は好んで食べないだろう。都市の真ん中にある江灘公園には様々な汚染物質も流れ着いているはずなので、食べない方が安全」。採る人たちは農村にある別の草と間違えている恐れがあるとのことだった。そちらは味の良い野菜だという。
 江灘公園の葦は都市部に残された天然の葦の群落としては国内最大規模だという。しかし美しい葦の野原は時おり無許可で畑を開墾する人や葦を食用できると思い込んだ人による乱伐の憂き目に遭っている。公園の職員は「いつも巡回して採らないよう注意している」と語る。職員たちは景観美を妨げないよう刈られた分を植え直しているとのことだった。

 

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