マレーシア元首相「南シナ海規範、対話継続を」
2016-05-31 15:05:09 From:日本経済新聞 コメント:0 クリック:
マレーシアのマハティール元首相は31日、国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)で講演し、南シナ海問題について「解決のためには対話を継続することが重要だ」と強調した。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の偶発的な衝突を避けるための行動規範に触れ「まだ実現していないが、何年かかっても対話を続けるべきだ」と語った。
米軍が中国をけん制するため南シナ海で展開する「航行の自由作戦」に関し「中国も対抗し、武力競争が起きる」と懸念を表明。フィリピンの新政権に対しては「中国に対抗したら大きな代償がある」と、対話路線への転換に期待を示した。
オバマ米大統領の広島訪問については「米国がやっと今になって広島に原爆を落とした歴史と和解できた。被爆者の苦痛に理解を示した」と評価。「次期大統領もオバマ氏の意向を踏襲してくれることを望む」と話した。米大統領選の共和党候補指名が確定したドナルド・トランプ氏の話題に及ぶと「世界を敵にまわしていては、自国が苦しむことになり共存できない。どうやって共存するか学ばねばならないだろう」と指摘した。
「戦争を撲滅すべき時代に入った」とし、「紛争解決手段としての戦争を放棄する日本国憲法の規定をすべての国が設けるべきだ」と唱えた。「現政権でこれらを取り除く方向に向かっているのなら残念」とも語った。
環太平洋経済連携協定(TPP)を巡っては「市場は開放されるものの、様々な規制が課される。マレーシアにとっても他国にとってもよくない」との見解を示した。
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