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マレーシア高速鉄道 中日の次なる戦いの場に
2016-06-06 10:23:55   From:人民網   コメント:0 クリック:

   日本の岸田文雄外相は1日、日本を訪問したマレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ副首相と会談した際、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道プロジェクトで日本の新幹線技術の採用を期待すると述べた。新華社が伝えた。

この1週間前、中国鉄路総公司の盛光祖社長もマレーシアの首都クアラルンプールで、「マレーシアとマレーシア-シンガポール高速鉄道での協力を強化したい」と発言している。

この高速鉄道プロジェクトには韓国とフランスも関与の意向を示しているが、日本の共同通信社の報道によれば、実際には日本が中国と受注を争うことになるという。

▽各方面が入札に参加

計画が進められている同高速鉄道は総延長約350キロメートル、設計速度300キロメートル、運営開始後はクアラルンプール・シンガポール間の通勤時間が大幅に短縮され、現在の5時間が約90分まで縮まることになる。

同高速鉄道は東南アジアエリアにおける最大規模のインフラ建設プロジェクトであり、投資額は120億ドル(1ドルは約108.6円)から150億ドルに上る見込みだ。

このような大規模な事業の獲得に向けて、日本政府はまさに全力を尽くしている。安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務大臣は先月30日、日本訪問中のザヒド副首相とそれぞれ会談し、日本の新幹線技術を熱心にアピールした。

ザヒド副首相は明確な回答を避けた。1日に岸田外相と会談した際には、「日本が高速鉄道の入札に参加することを期待する」と述べるに留め、日本の受注の可能性については言及しなかった。

今年3月21日には、中国中鉄株式有限公司がクアラルンプールのバンダルマレーシアに20億ドルを投入して地域本部を建設することを発表。この場所はマレーシア-シンガポール高速鉄道のマレーシア側の始発駅になる見込みだ。

盛社長は5月24日にマレーシアを訪問し、「中国・マレーシア両国の鉄道分野での友好的協力関係を一層発展させたい。中国の高速鉄道は技術、設備、コストパフォーマンスに優れており、安全面も保障されている」と述べた。

中日だけでなく、同高速鉄道の入札にはフランスと韓国も参加の意向を示している。入札募集はまだ始まっていないが、水面下ではすでに各方面のつばぜり合いがスタートしている。

▽中国の優位は明らか

技術や経験などを考えると、同高速鉄道をめぐる競争では中国と日本が有力だ。シンガポール紙「ザ・ストレーツ・タイムズ」の4月12日付報道によれば、入札は2017年第1四半期(1-3月)に行われることが決まり、ここで中日が最後の決戦を繰り広げることになる。

同紙は、「マレーシアにとってみれば、路線のマレーシア区間の大部分で費用を負担しなければならないため、同国政府はコストパフォーマンスが高く、資金調達面でより柔軟な中国のプランにとりわけ注目している」と報じた。

メディアの中には、シンガポールは車両や信号システムで豊富な経験をもつ日本企業に好感を抱いていると報じるところもある。

シンガポールの南洋理工大学ラジャラトナム国際研究院の胡逸山(Oh Ei Sun)シニアフェローは、「マレーシア-シンガポール高速鉄道の入札では2つの点、コストパフォーマンスと安全性が考慮されることは言うまでもない」と話す。

胡シニアフェローは、「日本は長年にわたり新幹線を運行してきて、技術は成熟し、安全というイメージが確立している。だが中国高速鉄道は後発組ながら上位に立ち、建設スピードは速く、カバー面は広く、建造価格は比較的に安い。マレーシアはまだどちらにも決められないでいる」と説明する。

また胡シニアフェローは、「選ぶのが難しいこと、これがこの高速鉄道プロジェクトが再三にわたって延期されてきた重要な原因の一つだ。もともとの計画では2015年に着工し、20年に運行がスタートすることになっていたが、今のペースだと、17年に協力の詳細が確定、18年になってやっと着工する見込みだ」と話す。

▽地縁経済の競争

中国高速鉄道の海外進出がスタートしてから、日本は常に強力なライバルであり、影が形に寄り添うように中国にぴたりと併走してきた。世論では、中日両国のビジネス競争の背後には政治的な要因があるのではないかと推測する声が後を絶たない。

胡シニアフェローは、「そのよう状況は避けられない。ビジネス投資は本来は国家間の関係と切り離すべきものだが、実際には切り離しは極めて困難だ」との見方を示す。

ウォッチャーの指摘によると、「中国にとって、マレーシア-シンガポール高速鉄道プロジェクトは中国高速鉄道の海外進出においてビジネス上の重要な意義がある。また汎アジア鉄道の重要な一環であり、中国の『一帯一路』(1ベルト、1ロード)構想の実現にプラスになり、戦略上の意義も同じく重大だ」という。

日本にとって、高速鉄道技術をめぐる競争はアジア産業界での優位を争う中日の競争の縮図だ。発電、港湾、道路などのインフラはすべて潜在的な競争分野となる。日本はこうした分野のプロジェクトを勝ち取れば、中国の発展をある程度抑制する役割を果たすと考える。

インドの研究者バジパイ氏は5月3日に日本の「ディプロマット誌」のサイトを通じて論説を発表し、「地域の大国は通常、経済発展を利用して地域と世界における自国の影響力を拡大させようとするもので、最も可能性の高い競争分野は地縁経済だ」と述べた。

バジパイ氏は、「投資を受け入れる国は競争の重要な受益者であり、中日間の競争を利用して、最も有利な投資条件を獲得することが可能だ」と述べた。

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