人間関係に悩んでた‥釧路４人殺傷事件で容疑者が新たに供述したこと
2016-06-24 16:21:02   From：まとめ   コメント：0 クリック：

北海道釧路市の大型商業施設で２１日、買い物客ら女性４人が無差別に殺傷された事件

釧路署は殺人未遂の疑いで、釧路市の新聞配達員松橋伸幸容疑者（３３）を現行犯逮捕した。

現場は釧路駅から北東に約4km離れた住宅街にあるショッピングセンター。事件当時は買い物客でにぎわっていた。

イオンモール釧路昭和は２２日、営業を再開し入り口に献花台を設置。市民が花を手向けて手を合わせた。

松橋容疑者は２１日午後１時ごろに現場の商業施設から約３キロ南西のホームセンターで包丁を購入。

軽ワゴン車で施設に乗り付けた後、同３時１０分ごろに店東側のレストラン入り口から入店した。

店内中央の通路を反対側にある南側の出入り口まで歩いた後に引き返し、

事件現場となった１階中央付近に戻るまで、計約５００メートルにわたって歩き回っていた。

防犯カメラの映像を調べたところ、事件の直前、松橋容疑者が１階の通路を往復するなど

５分前後にわたって歩き回る様子が写っていたことが、警察への取材で分かりました。

南北に長い１階通路を縦断後、南端でＵターンして店中央付近まで戻ったところで女性客らを襲った。

戸沼さんを刺して殺害。その後、３人に切り付けた。

凶器は刃渡り約22.5センチの柳刃包丁で、事件の約２時間前に同市内のホームセンターで買ったという。

店に入ってから警備員に取り押さえられるまで、７分ほどだった。

北海道警は22日、司法解剖の結果、客の戸沼雅子さん（68）は左胸の深い刺し傷からの出血により死亡していたと明らかにした。

体の傷は、左胸の深い刺し傷１カ所だけだったことも、道警への取材で判明。手には抵抗した際にできたような傷があり、前方から突然襲われたとみられる。

けがをした女性３人も首などを切られており、強い殺意があったとみて調べている。

戸沼さんの姉の戸沼玲子さんは道警を通じて「妹を亡くし深い悲しみを受けています」とコメントを出した。

容疑者は、阿寒町内で両親らと一緒に住み、新聞配達のアルバイトをしていた。

勤務先の上司によると、松橋容疑者は21日の朝刊をふだん通り配ったものの、

午後は無断欠勤。午後３時10分ごろに携帯電話に電話したが、出なかった。

容疑者は2009年３月から勤務、無断欠勤は初めてだったという。

店の同僚や近所の人の話によると、普段は物静かで人に優しい人柄だったという。

挨拶などもしっかりしていて、勤務態度に問題はなかったという

男が事件の数日前、近くに住む知人に「精神的に不安定だ」などと相談していたことが２２日、捜査関係者への取材でわかった。

容疑者の叔父は「精神的に不安定なところある。きょうは、昼前から行方不明だと、

母親から電話が来たと聞きました。新聞配達に、無断欠勤ということで」と話した。

道警によると、松橋容疑者は精神疾患で通院していた。

自宅から、ゲームソフト３本とタブレット端末を押収したと明らかにした。

ゲームは事件をうかがわせる内容といい、道警は関連を慎重に調べる。

取り調べに「僕の人生を終わらせたくて、殺人が一番死刑になると思って、人を刺した」

「人間関係に悩んでいた」などと説明していたことが２２日、関係者への取材で分かった。

その後の調べに対して、「人が集まる所がどこか考えて大型商業施設を思いついた」などと供述していることが、捜査関係者への取材で分かりました。

男が警察の調べに対し「包丁を買ったあと、いったん病院に向かった」と供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。

警察は包丁を購入してから事件を起こすまでのおよそ２時間の足取りを調べています。

いずれの被害者とも面識はなかったとみられ、警察は、多くの人を無差別に狙ったとみて詳しいいきさつを調べています。

23日午後にも、殺人と殺人未遂の疑いで送検し、くわしい動機を追及する方針。