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小池知事に期待と不安 待機児童や議会対策で都職員ら
2016-08-01 14:43:56   From:日本経済新聞   コメント:0 クリック:

「都庁の保育担当の職員も増員してほしい」と訴える。
東京都知事選の投開票から一夜明けた1日、都庁などからは待機児童解消などを掲げる小池百合子氏(64)の政策とリーダーシップに期待感が広がる一方、都議会との関係を不安視する声が漏れた。

突破力に期待

 小池氏は選挙戦の公約で、待機児童対策として都立公園などを保育所用地として活用すべきだと主張。「待機児童対策は待機ママ対策でもある。女性活用にもつなげたい」との考えを示していた。

 担当の職員は「さっそく仕組みを考えないといけない」と張り切る。既に一部で公園に保育所をつくる使う試みは始まっている。「圧倒的な信任を得た知事の突破力」でさらに取り組みが進むと期待する。

 保育の現場を抱える23区の担当者は「使える公園や都有地の洗い出しを急いでほしい」と注文。「都庁の保育担当の職員も増員してほしい」と訴える。

対決不安

 選挙戦で自民党都連や都議会自民党を「敵」と見立て、対決する姿勢を強調してきたことが都政運営に影響しかねないとの見方もある。都庁のある職員は「議会と知事にいざこざがあれば、板挟みになるのは実務を担う職員だ」と漏らす。別の職員は「自民党もメンツがあるだろうが、早くすり合わせをして穏便に終わらせてほしい」と話した。

 ある都庁幹部は「双方歩み寄って大人の対応をするのを期待している」と、知事と議会の出方を見守る。別の幹部も「小池さんの発言を聞いていると議会に対して軟化の兆しもある。建設的な関係を築いてもらえれば」と話した。

開催者の自覚を

 東京五輪をめぐっては、競技施設の整備費やテロ対策などの警備費、選手や大会関係者の宿泊費などが、立候補時点の試算から大きく膨らむことが確実な見通し。総予算は「2兆~3兆円」ともいわれ、今後、国、都、大会組織委員会との調整が不可欠になる。

 五輪準備を担当する政府関係者は「知事は誰がなっても、開催するのは東京都。批判するだけではなく、膨らんだ予算を自ら組み直すぐらいしてほしい」とエールを送る。

 舛添要一前知事は、組織委の森喜朗会長、遠藤利明五輪相と頻繁に電話や会合などで調整をしており、別の関係者は「五輪準備は関係する組織が多いのでコミュニケーションが何より大事。うまく連絡を取り合ってほしい」と話した。

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「小池氏のリーダーシップにより、大会の成功に向けた、より具体的施策を実行してもらうことを期待する」との談話を出した。

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