中国語  日本語
ホーム > 国際 > 記事全文

朴政権「米韓」前面に 合同演習スタート
2016-08-23 17:17:09   From:日本経済新聞社   コメント:0 クリック:

朝鮮半島有事を想定した米韓両軍による定例の合同軍事指揮所(図上)演習が22日、韓国で始まった。米韓両軍の連携能力を高め、北朝鮮をけん制する。反発した北朝鮮は「先制報復攻撃」
北朝鮮への対決姿勢を強める韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が米韓の連携を前面に出している。朝鮮半島有事を想定した米韓両軍による定例の合同軍事指揮所(図上)演習が22日、韓国で始まった。米韓両軍の連携能力を高め、北朝鮮をけん制する。反発した北朝鮮は「先制報復攻撃」に言及。朝鮮半島で緊張が高まる可能性も出てきた。北朝鮮で相次ぐエリート層の脱北・亡命事件について朴氏は「体制動揺の可能性が高まっている」との認識を示した。
22日、韓国大統領府で開かれた会議に臨む朴大統領=聯合・共同
画像の拡大

22日、韓国大統領府で開かれた会議に臨む朴大統領=聯合・共同

画像の拡大

 

 「北朝鮮の核とミサイルは現実的な脅威になっている」。朴氏は22日、国家安全保障会議(NSC)で、米領グアムを狙った中距離弾道ミサイル「ムスダン」など北朝鮮による頻繁な弾道ミサイル発射や核兵器の原料となるプルトニウムの生産再開などを挙げて「実践的な訓練にしなければならない」と指示した。

 9月2日まで続く合同演習は米国側から約2万5千人、韓国側から約5万人が参加。コンピューターのシミュレーションを中心に、実践的なシナリオに基づいて米韓両軍の指揮系統を確認し、連携能力を高める。韓国軍への弾薬供給を組み込むなど訓練のレベルを上げているという。核兵器を搭載できる爆撃機や潜水艦などは参加しない。

 北朝鮮は演習が「軍事的挑発」として中止を要求してきた。追加の核実験の有無は「米国の態度にかかっている」(李容浩外相)とけん制してきたが、米韓に無視された。朝鮮人民軍総参謀部は演習を受け「わずかでも侵略の兆候をみせれば、容赦なく核先制攻撃を浴びせる」と威嚇した。

 朴氏は22日のNSCで「最近は北朝鮮のエリート層まで崩れかかっており、深刻な亀裂の兆しがみえる。体制動揺の可能性が高まっている」と指摘。軍事挑発への警戒を呼びかけ、挑発には「徹底して懲らしめないといけない」と訴えた。

 就任時から朴大統領の看板政策は「韓(朝鮮)半島信頼プロセス」だった。南北対話で緊張を緩和し、北朝鮮に核放棄を促す構想だ。米国や日本の懸念を振りきり、中国と蜜月関係を築いたのも核問題を解決するためだった。だが、北朝鮮の核放棄に積極的に関与しない中国に失望し、対米最優先の路線に再び旋回した。米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の韓国配備決定も後押しした。

 THAADをめぐり韓国ギャラップの8月上旬の調査で賛成が56%と反対の31%を大きく上回った。朴氏の強気の政策を支えている一因だ。

 残る任期が1年半となった朴大統領の支持率は30%前半。安全保障を前面に北朝鮮の脅しに屈しない姿勢を示し、金正恩体制を交渉相手としない米政権と歩調を合わせる。一方で保守層の結束につなげ、支持を取りつける狙いも透ける。

 韓国統一省の資料によると、中国にある北朝鮮食堂の従業員13人による集団亡命を受け、正恩氏は中朝国境付近を中心に「テロ集団」の派遣を指示したという。具体的には海外の韓国人拉致、サイバーテロなどの危害を与える可能性を指摘した。

熱に関連する単語の検索:合同 朴政権 米韓

前の記事:ルノーも排ガス不正か FT報道 仏政府公表せず
次の記事:昭恵夫人、真珠湾で献花 官房長官「首相訪問の予定ない」

分享到: 收藏