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韓国検察、朴前大統領の逮捕状請求 地裁が近く審査
2017-03-27 17:01:48   From:日経   コメント:0 クリック:

韓国検察は27日、サムスングループから巨額の賄賂を受け取った容疑などで捜査していた朴槿恵(パク・クネ)前大統領の逮捕状を請求した。収賄など朴氏を巡る一連の容疑について「(大統領職の)権限を乱用した重大な事案」と指摘した。逮捕状はソウル中央地裁が近く発付の是非を審査し、適当との判断が下れば朴氏は身柄を拘束される。
22日、聴取を終えソウルの検察庁舎を出る朴槿恵前大統領=ロイター

22日、聴取を終えソウルの検察庁舎を出る朴槿恵前大統領=ロイター

 朴氏が逮捕されれば、韓国の大統領経験者では全斗煥(チョン・ドファン)氏、盧泰愚(ノ・テウ)氏に次ぎ3人目となる。聯合ニュースは裁判所の令状審査が29日に実施される可能性が高いと報じている。

 捜査を担当するソウル中央地検は同日、朴氏について「大統領の地位と権限を利用し、企業からの金品授受、企業経営の自由の侵害など、権限乱用の行動がみられる」と指摘。「重要な公務上の秘密を漏洩するなど事案が重大だ」と主張した。さらに「大部分の容疑を否認するなど証拠隠滅の恐れがある」とも説明した。

 朴氏は友人の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、サムスングループからの計画分を含む433億ウォン(約43億円)の収賄のほか、2つの財団へ大企業に資金拠出を迫ったり、政権に批判的な文化人を政府支援から排除したりするなど、職権乱用、強要など13の容疑が持たれていた。

 共謀関係とされる崔被告や、贈賄罪などでサムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告らがすでに逮捕・起訴された。このため検察は「(朴氏の)逮捕状を請求しなければ公平性に反する」とも判断した。

 朴氏は今月10日、憲法裁判所の判断で大統領を罷免され、「不訴追特権」を失ったことで検察による逮捕・起訴が可能になった。検察は21~22日にかけて朴氏を聴取したが、朴氏は自らの容疑を否認したとされる。

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