中国語  日本語
ホーム > 国際 > 記事全文

防衛相、米国のアジア関与継続求める
2017-06-03 15:30:23   From:日経   コメント:0 クリック:

稲田朋美防衛相は3日午前、アジア安全保障会議で講演し「米国のインド太平洋地域での立場をさらに強化する政策を歓迎する」と述べ、米国の関与政策の継続を求めた。「米国の継続的プレゼンスは地域のルールに基づく秩序を強化する」とも強調した。

 

アジア安全保障会議で講演する稲田防衛相(3日、シンガポール)=小川望撮影
画像の拡大

アジア安全保障会議で講演する稲田防衛相(3日、シンガポール)=小川望撮影

 南シナ海を巡っては、中国が埋め立てた人工島の12カイリ(約22キロメートル)以内に米軍艦船を派遣する米国の「航行の自由」作戦について「支持を表明する」と言及した。東シナ海では中国を念頭に「公船による我が国領海への侵入が断続的に続いている」と指摘した。「ルールに基づく秩序を守るため団結すべき時だ」とも訴えた。

 核・ミサイル開発を続ける北朝鮮問題に関しては「地域と世界に与える脅威は新たな段階だ」と強調。経済制裁を科す国連安全保障理事会の決議履行などを通じ「圧力を強化しなければいけない」と指摘した。日米韓での軍事面の連携を進める考えを述べた。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の防衛能力を高めるため、日本が装備や人材面で貢献していく方針も示した。

 稲田氏は講演後の質疑で、中国とASEANが南シナ海で紛争を防ぐため「行動規範」を巡って協議していることに関し「国際法に基づき、非軍事化や自制の維持を前提に行われることが重要だ」と述べた。

 アジア安全保障会議は4日まで開催。日米豪やフィリピン、インドネシアなどの安全保障を担当する閣僚が参加している。

熱に関連する単語の検索:米国

前の記事:北朝鮮問題「中国は努力」 中国軍高官、米国防長官に反論
次の記事:米閣僚、パリ協定離脱「勇気ある決断」 トランプ氏擁護

分享到: 收藏