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原発へのサイバー攻撃、米政府で警戒感高まる
2017-07-13 10:17:50   From:日経   コメント:0 クリック:

  原子力発電所へのサイバー攻撃に対する米政府の警戒感が高まっている。原発を含む発電所が狙われていると連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省(DHS)が警告を発し、エネルギー長官のリック・ペリー氏は「脅威は現実で、続いている」とのコメントを出した。米政府は攻撃元を特定していないが、米ブルームバーグ通信はロシア政府が支援するハッカー集団が背後にいる可能性が高いと報じている。

 実際の被害は確認されていないが、5月ごろから1カ月以上にわたり10を超える米国の発電所が攻撃されているという。ブルームバーグはカンザス州の原発が攻撃対象に含まれるとしている。同州にはソフトバンクグループの米通信大手スプリントの本社がある。

 攻撃は職員のアカウント経由でシステム内への潜伏を狙うもので非常に洗練されている。ロシアのハッカー集団はウクライナの電力網を攻撃し、混乱させた実績があるとされる。今月7日のトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領との首脳会談では、ロシアは米国へのサイバー攻撃への関与を否定した。

 原発は通常の発電所より厳重なセキュリティー構造を持つ。中央制御システムはネットと隔離され、様々なバックアップの仕組みもある。外部と接続されている副次システムから遠隔で全体を制御不能にするのは極めて難しい。

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