カナダ議会、「ロヒンギャ迫害は民族虐殺」と決議
2018-09-21 15:14:55 From:日経 コメント:0 クリック:
報告書の公表後、ミャンマー治安部隊の行為がジェノサイドだと認定したのは主要国の議会で初めてとみられる。決議はカナダ政府が議会に求めていた。現地からの報道によると、カナダのフリーランド外相は「(犯罪の)責任追及へ向けた重要なステップだ」と述べ決議採択を歓迎した。
国際法は、特定集団を壊滅させる意図で人々を殺害する行為などをジェノサイドと定義。ジェノサイド条約は締約国に処罰の義務を定める。米国はロヒンギャ迫害について「厳密な要件に基づいて判断する必要がある」ためジェノサイドとは断言できないとの立場。定義が曖昧な「民族浄化」と呼んできた。
一方、ハント英外相は20日、訪問先のミャンマーの首都ネピドーで同国のアウン・サン・スー・チー国家顧問と会った。その後、ロヒンギャ問題について「国際刑事裁判所(ICC)への付託を含め、あらゆる可能性を検討すべきだ」とツイッターに投稿した。問題をICCに任せるには国連安全保障理事会の決議が必要になる。ミャンマー政府に近い中国などは「ミャンマー側の取り組みを見守るべきだ」と主張し、ICCへの付託に消極的な姿勢をみせる。
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