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中国、米国との摩擦拡大と長期化に備え 習近平国家主席「中国は自力更生」と指摘
2018-09-28 12:39:59   From:日経   コメント:0 クリック:

 「世界でどの国が最も他国の内政に干渉してきたのか。国際社会ははっきりとわかっている」。トランプ米大統領の「中国が(11月の)米中間選挙に介入しようとしている」という非難を受け、中国外務省の耿爽副報道局長は27日の記者会見で皮肉たっぷりに反論した。

中国はトランプ政権との摩擦が「貿易戦争」に発展した通商にとどまらず、軍事やハイテクの分野などにも広がると予測する。習近平(シー・ジンピン)国家主席は26日「保護主義が中国に自力更生の道を歩むよう迫っている」と語った。「自力更生」とは他人に頼らず、自分の力で困難を乗り越えるとの意味。長期化をにらみ、国民に備えを求めた可能性がある。

対中貿易赤字の大きさに対するトランプ氏の不満から始まった米中摩擦は拡大。米国が9月、対ロシア制裁に反したとして中国共産党の中央軍事委員会の高官を制裁対象に加えると、中国外務省は米国のブランスタッド駐中国大使を呼び出して強く抗議した。

中国は米国との協議で対米貿易黒字の削減策を示したが、トランプ政権は受け入れず、追加関税を発動した。中国政府は「米国との交渉で中国が発展する権利を犠牲にできない」と主張。同政府内では「米国の狙いは中国の発展を抑え込むこと」との認識が広がる。当面は大きく譲歩するつもりがないとみられる。

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