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FRB議長「世界経済やや減速」 高関税に懸念も
2018-11-15 11:46:15   From:日経   コメント:0 クリック:

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は14日の講演で「世界経済の成長は2018年に入ってやや減速している」と指摘した。米経済は失業率が半世紀ぶりの水準に低下するなど好調だが、海外経済の先行きに懸念をにじませた。トランプ政権が仕掛ける貿易戦争についても「関税の対象が広がれば、景気減速やインフレの可能性が出てくる」と述べた。
FRBのパウエル議長=AP
 

FRBのパウエル議長=AP

パウエル氏はテキサス州ダラスで講演した。世界経済について同氏は「堅調ではあるが、18年に入って少しずつ減速しているようにみえる」と述べた。「米経済は物価も安定しており、非常にいい状態だ」と指摘したものの、新興国など海外経済の下振れに警戒感をみせた。

米国が中国などと繰り広げる貿易戦争は「経済データ上では大きな影響は出ていない」と主張した。もっとも「世界的に保護主義の流れが強まれば、米経済にとっても害になる」と述べ、関税政策による物価上昇やコスト増が景気を下押しするリスクを指摘した。

金融政策面では「米経済は引き続き好調で、緩やかな利上げが望ましい」と従来の見方を踏襲した。市場は12月の次回会合での利上げを既に織り込み始めている。ただ、政策金利は2%強に達しており「どこまで利上げを続けるか考える必要がある」とも述べた。

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