京東商城CEOの高額役員報酬に懸念、IPO調達額の約半分
2014-05-26 10:42:18 From: コメント:0 クリック:
[香港 23日 ロイター] - 中国2位の電子商取引会社、京東商城(JDドット・コム)(JD.O: 株価, 企業情報, レポート)の劉強東(リチャード・リュー)最高経営責任者(CEO)に対する高額な役員報酬がコーポレート・ガバナンス(企業統治)の面から問題視されている。
同社は22日の米ナスダック市場への新規上場前に、「過去ならびに今後の貢献を考慮して」、CEOに株式報酬として5億9100万ドル相当を支給していたことが分かった。
支給された株式報酬は、新規株式公開(IPO)時の公開価格19ドルで計算すると8億9100万ドルとなり、上場に伴い同社が調達した金額の約半分に相当することになる。
アジア・コーポレート・ガバナンス協会(ACGA)の中国・香港担当調査責任者、マイケル・チェン氏は「企業の資金が株主価値ではなく役員報酬のために使われるのなら、株主の権利が適切に扱われていると言えるだろうか」と疑問を呈した。
京東商城のファン最高財務責任者(CFO)は電話取材で「これまでにも株主がCEOに対する株式報酬の支給を提案したことが何度もあったが、そのたびCEOは拒否してきた。当社は過去10年にわたり成功を収めており、取締役会と株主が今回の報酬支給を決めた」と説明した。
京東商城が2013年に支払った役員報酬は2億6100万元(4190万ドル)と、2011年の7100万元から大幅に増加した。
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