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緑茶がもたらす健康長寿「認知症・がん予防」の可能性!
2014-07-31 08:00:00   From:   コメント:0 クリック:

毎日1杯以上飲むと認知機能の低下リスクが約三分の一に減少
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産」に「和食・日本人の伝統的な食文化」が 
登録されたことに伴って緑茶人気が国内外で急速に高まっている。 

緑茶には人間の健康に役立つさまざまな機能性成分が含まれており、多様な効果・効能がある。 
その代表格が緑茶カテキンだ。緑茶カテキンはお茶の渋みの主成分で、抗酸化作用、抗菌作用、 
抗インフルエンザ作用などさまざまな健康効果が解明されている。また認知機能改善や、がんリスクの 
低下に役立つとの研究も発表されている。緑茶を飲んで健康をキープしよう! 

近年、緑茶の抗認知症効果に関する研究が世界規模で進んでいる。緑茶カテキンをはじめとする緑茶成分には 
神経保護作用があることがいくつかの研究で示されており、国内では、緑茶をよく飲む人ほど認知機能の 
低下が少ないという疫学調査の結果や、認知機能が正常な人が緑茶を毎日1杯以上飲むと、緑茶を 
全く飲まない人に比べて認知機能の低下リスクが約三分の一に減少するという研究結果が報告されている。 

一方、伊藤園中央研究所と静岡県立大薬学部の山田浩教授、社会福祉法人・白十字ホームの田熊規方医師の 
共同研究では、ミニメンタルステート検査(日時や場所に関する見当識など、認知機能についての質問で 
構成された認知症の診断のための検査で世界標準として用いられている。 
30点満点で、23点以下は認知症が疑われ、24~27点は軽度認知機能障害の可能性がある)による 
認知機能検査で27点以下の高齢者12人(平均年齢88歳、男性2人、女性10人〈脳血管性認知症8人、 
アルツハイマー病3人、レビー小体型認知症1人〉)に緑茶(1日2グラム、総カテキン量約227mg)を 
3カ月飲用してもらい、認知機能などの変化について検討した。 

その結果、ミニメンタルステート検査の平均点数は15.3点から17.0点に上昇し、12人中8人に 
認知機能の改善が認められた。特に近時記憶を評価する項目で顕著な傾向にあり、10点以下、 
11~23点、24~27点のどのグループでも改善が認められた。 

山田教授は「今回の研究で使用された緑茶の一日摂取量は高齢者でも日常的に摂取できる程度の量。 
国内では東北大と金沢大の疫学調査でも緑茶を習慣的に飲用することによって認知機能の低下リスクが 
抑えられる可能性が報告されている。こうした研究結果を踏まえると、短期間に緑茶を大量に飲んで 
一気に緑茶カテキンを摂(と)るのではなく、毎日こまめに緑茶を飲んで、より効率よく緑茶カテキンを 
摂ることによって認知機能の改善効果が得られる可能性があることが期待される」と話している。 

次にがんとの関係について見てみよう。がんは何らかの原因で細胞の遺伝子に変異が生じ、異常に 
細胞増殖するようになった状態と言える。緑茶カテキンは、紫外線や化学物質による遺伝子の変異を抑え、 
細胞の異常な増殖を抑制する作用があり、さまざまな研究において、緑茶カテキンが発がんやがん細胞の増殖、 
転移を抑えることが報告されている。 

胃がんとの関連について、国立がん研究センターの予防研究グループが04年に、緑茶を1日に 
5杯以上飲用する女性では、1杯未満の人に比べ胃がんの発症リスクが約3割低くなるという研究結果を発表した。 

また、08年には岐阜大医学部が、緑茶カテキンを含む緑茶エキスの錠剤の服用により、大腸ポリープの 
再発が抑制される傾向にあることを臨床試験で確認した。 

このほか海外の研究でも、前立腺がんや口腔(こうくう)がんなど、さまざまな部位のがんの発症リスクが 
低下したという研究結果が報告されている。 

ここまで見てきたように、緑茶カテキンが、認知機能の改善や、がんのリスク低減に効果的であることが分かった。 
食事中や、食後、食間に緑茶を1杯飲むことが健康長寿の秘訣と言えそうだ。 

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