中国語  日本語
ホーム > 国際 > 記事全文

世界最高額の米空母、アジア太平洋の前線の力に
2014-12-02 08:24:16   From:中国網日本語版   コメント:0 クリック:

軍事関連サイトの2014年11月25日の報道によると、米国の計画総工費が数十億ドルに上り、建造の進捗や経費で批判を浴びているジェラルド・R
軍事関連サイトの2014年11月25日の報道によると、米国の計画総工費が数十億ドルに上り、建造の進捗や経費で批判を浴びているジェラルド・R・フォード級航空母艦は、交付時になっても竣工できない可能性があり、さらに資金を追加し作業を進めることになりそうだ。延期により、10数億ドルの経費が追加される。同艦の総工費は議会の設定した129億ドルの上限を上回り、世界最高額の空母になる見通しだ。

・フォードは「ウルトラ空母」

フォードは次世代原子力空母だ。米海軍とノースロップ・グラマン社が2007年に締結した契約書の内容を見ると、1番艦の当初の予算は137億ドルとなっている。しかしこの総工費は現在も拡大を続けており、米国・世界の海軍史における最高額の空母となっている。全長は333メートル、幅は40.8メートルで、巨大な飛行甲板を持つ。排水量は約10万トン、定員は2500−2700人で、まさに「ウルトラ空母」だ。

フォードの凄さは、その設計と加工の過程にもある。フォードの建造は3Dのパズルを組み立てるようなもので、同スケールの木の模型を使っていたニミッツ級とは異なっている。米国のエンジニアはフォードを建造する過程において、特製のメガネを装着し、コンピュータの置かれた艦船設計センターで大スクリーンを見ながら設計すれば良い。スクリーンに表示される船内の3D模型では、すべての詳細な点を見て取ることができる(ポンプ、パイプ、座金、ネジなど)。エンジニアはすべてのデジタル部品にナンバーを振っており、サプライヤーも明記されている。設計完了後、デザイナーは設計図のデータをパソコンに入力し、各地の加工場に伝送する。こうして、フォードはヴァーチャルの世界から現実に戻される。「1隻の空母の建造は、1つの都市の建造に劣らない」と言われるのも道理だ。

・フォード、アジア太平洋の前線の力に

オバマ大統領はホワイトハウスに入居してから、アジア太平洋回帰とリバランスの推進を加速してきた。米軍は近年、グアム島の空軍・海軍基地の全面的な改築に数百億ドルを投じている。そのうちアプラ海軍基地は空母艦隊を停泊させ、3−5隻の原子力攻撃型潜水艦を常駐させる能力がある。米海軍の第2線の基地ネットワークの軸心となる真珠湾は、施設が整っており、装備が先進的なため、フォードの理想的な停泊基地になる可能性がある。

フォードは就役後、グアム基地、もしくは米西海岸のサンディアゴ海軍基地、ブレマートン基地、エベレット港に配備される可能性が高い。

フォードの空母艦隊は、作戦半径が2000キロ(空中給油を追加すれば4000キロまで拡大可能)の、偵察・攻撃一体型のX-47B無人ステルス機を使用し、第一段階の長時間の偵察を行う。攻撃目標を発見した場合、同無人機で直ちにターゲットを攻撃し、かつF-35C艦載機を加え追撃する。水中の無人潜水艇もその高性能のレーダー探知機を使い、数千キロ離れた水中の目標を事前に発見し、必要な際に攻撃を仕掛ける。

熱に関連する単語の検索:太平洋 世界

前の記事:米国の「リバランス」戦略、新たなステップへ①陸軍と海兵隊の配備を強化
次の記事:世界各地の美景、1000メートルからの航空撮影

分享到: 收藏