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中国が南キ列島に基地建設 日本の神経を尖らせる
2014-12-24 08:24:30   From:中国網日本語版   コメント:0 クリック:

共同通信社の12月22日の報道によると、中国軍が釣魚島(日本名・尖閣諸島)付近の中国領・南キ列島に軍事基地を建設している件について、日
共同通信社の12月22日の報道によると、中国軍が釣魚島(日本名・尖閣諸島)付近の中国領・南キ列島に軍事基地を建設している件について、日本政府は緊張を強めている。政府はこの件について、中国が東中国海上空に設定した防空識別圏を強化する願いがあると判断した。

日本政府の消息筋は21日、共同通信社の取材に対して、「これは中国の領土内でのことであり、抗議をすることはないが、動向を注視していきたい」と語った。

安倍政権は11月の中日首脳会談で、戦略的互恵関係の発展を確認したことを契機に、閣僚級会談を積極的に展開し、膠着状態に陥った中日関係を修復しようとしている。

中国が南キ列島で軍事基地を建設している件について、首相官邸の消息筋は、「日中関係には進展も見られるが、同時に釣魚島を巡る観点の対立など不変の点もあり、これを慎重に認識する必要がある」と述べ、中国の軍拡が今後も両国間の懸案になると判断した。

21日に中国の複数の消息筋から得た情報によると、中国軍は浙江省・南キ列島の軍事基地の建設に着手している。同列島は釣魚島の北西に約300キロ離れている。中国は最先端のレーダー設備を取り付けており、ヘリポートを整備中だ。軍機の滑走路の建設計画もある。

日米との有事を想定して危機対応能力を高めると同時に、東中国海上空に設定した防空識別圏の監視を強化する狙いとみられる。南キ列島は自衛隊や米軍の基地がある沖縄本島よりも釣魚島に約100キロ近く、釣魚島防衛に向けた日米安全保障戦略に影響を与えそうだ。

南キ列島は海洋生物の多様性により、国連教育科学文化機関の生物圏保存地域に登録された自然保護区だ。中国のこの動きは、軍事基地建設の合理性に関する議論を引き起こす可能性がある。

南キ列島の関係者と軍事情報に詳しい消息筋によると、軍事基地を建設するため、数百人の軍人が今年秋、52の島のうち最大の南キ島に入った。情報によると、軍事用の超高速通信網の敷設が始まっている。

南キ島の高所に複数の大型レーダーが設置されており、ヘリポート予定地の一角に正方形の離着陸地点が設置されているのが確認できる。これは軍艦もしくは大型巡視船の艦載機に使用されると分析されている。上述した消息筋によると、早ければ来年にも南キ島付近の島で滑走路の建設が開始される見通しだ。

南キ島では過去にも小規模な海軍部隊が駐留しており、2013年頃には空軍が進駐した。陸軍も将来的に進駐する予定で、陸海空3軍の共同駐留が実現される。

浙江省平陽県・南キ列島は、浙江省鰲江の河口から30キロ離れた東中国海に位置し、鰲江港から56キロ、台湾島から約150キロ離れている。同列島の総面積は200平方キロメートル、陸地面積は11.3平方キロメートルで、52の島を持つ。同列島は1990年に、中国初の5つの海洋類自然保護区の一つに指定された、中国唯一の国家級貝・藻類海洋自然保護区で、「貝・藻の王国」と称されている。同列島は1999年に、国連教育科学文化機関の生物圏保存地域に登録された。

旧日本軍は抗日戦争期間に南キ列島を2回占領した。同列島はその後、海賊「烏軍」と大刀会に奪われた。中華人民共和国の誕生当初、浙江省南部の国民党の残党が南キ列島に逃げ延びた。これらの残党勢力が1995年2月に大陳島から撤退した際に、島の住民が台湾に連れ去られた。その後、平陽、瑞安、文成などの県から島に移民する人が出て、洞頭県の管轄下に置かれた。南キ列島は1957年に平陽県に収められた。

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