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南中国海問題、中米関係の間奏曲
2015-06-15 15:57:31   From:中国網日本語版   コメント:0 クリック:

中央軍事委員会の范長龍副主席は訪米中、国防総省でカーター国防長官と会談した。范氏は、「南中国海問題は、中米関係の間奏曲にすぎない。
中央軍事委員会の范長龍副主席は訪米中、国防総省でカーター国防長官と会談した。范氏は、「南中国海問題は、中米関係の間奏曲にすぎない。米中は高くから遠くを見据え、より多くの重大な国際問題と地域内の問題に注目するべきだ」と発言した。

范氏の発言は、中国軍の態度、中国政府の一貫した態度を示している。中国外交部の報道官も以前、「米国は南中国海問題の当事国ではなく、中米間の問題になることもない。米国は南中国海問題で、肩入れしない立場を維持するべきだ」と繰り返していた。

確かに南中国海問題は複雑であるが、これは一部の地域外の国が介入していることと直接関連している。一部の地域外の国には、米国の他に日本が含まれる。また一部の当事国はこれらの地域外の国の需要に極力迎合し、利用しようとし、あの手この手で南中国海問題のエスカレートを促している。その最前線に立っているのが、フィリピンだ。

食い違いと混乱は、南中国海問題の真相を明らかにする妨げになりやすい。南中国海問題は過去も現在も、各国が国際法に基づき関連海域を通過する妨げになっていない。国際法を尊重し、南中国海の通過の自由を守る。これは中国、地域の内外の諸国、国際社会の共通認識だ。

アナリストは范氏とカーター氏の会談に関する情報のうち、中米が持続可能な新型軍事関係を構築し、両軍・両国の交流をより緊密にし、食い違いやリスクなどを効果的に管理することなどで、明確な共通認識を持つことに注意した。カーター氏は米国の南中国海に対する観点について、「これは米中間の問題ではない。米国は南中国海の当事国の係争に対して特定の立場を持たず、各国が協議により解決することを願う」と表明した。6月下旬には、新たな中米戦略経済対話が実施される。これは中米関係という船が前進を続けるために、霧を払ってくれることだろう。

隠し立てするまでもなく、南中国海問題という間奏曲は、現在の中米関係の脅威となっている。しかし中国人の歴史の哲学によれば、いかなる脅威もチャンスを意味している。衝突せず、対立せず、互いに尊重し、協力とウィンウィンを実現する新型大国関係は、空虚な言葉によって構築できるわけではない。中米が共に南中国海のような脅威を見据える際に、理性・知恵・平常心により全局的・長期的スパンを持ち、大同につき小異を残し、互いに尊重し、食い違いを管理することが必要だ。処理に成功するたび、中米関係という船はより広大な海域に入り、地域と世界の平和のためにより大きな貢献を成し遂げることだろう。

21世紀の世界を見ると、中国ほど平和的な手段により民族の復興を実現しようとしている国はない。これは中国の歴史と伝統、文化的傾向、世界を包括する現実的な手段によって定められている。地域内の国と共に発展し、ウィンウィンを実現しようという中国の誠意と決心が、南中国海の平和を保障する「定海神針」であることは、時間が証明することだろう。南中国海問題が中米関係の間奏曲であり、中国の平和的発展の道の間奏曲であることは、歴史が証明することだろう。

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