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アニメ界の不動のスター・ピカチュウ 日本人を魅了し続け20年
2016-07-18 16:19:37   From:   コメント:0 クリック:

日本の大手ゲームメーカー任天堂はこのほどスマホゲーム「ポケモンGo」をリリースし、世界中のゲーマーたちを魅了している。日本で最も知名度が高く、最も愛されているアニメキャラの一つである「ポケモン」のピカチュウは20年前に誕生してから現在まで数々の「ピカチュウ神話」を生み出し、その人気は今なお衰えていない。そして世界的にも日本のイメージキャラクターの一つとみられている。環球時報が報じた。

タイム誌の「ベスト・ピープル」に選ばれたことも

ピカチュウは、任天堂がゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」を発売した1996年に誕生。翌97年には、テレビ東京でアニメ化され放送が始まった。また、98年には、第1作の劇場版アニメ映画が公開された。「ピカチュウ神話」は20年たった今も続いており、ピカチュウシリーズのゲームはすでに7作品目となっている。アニメも5シリーズ計数百話が放送されてきた。ピカチュウとスーパーマリオは「任天堂帝国」の「二枚看板」で、日本だけでなく、世界中で誰もが知るキャラクターとなっている。1999年、ピカチュウは米タイム誌アジア版の「The Best People of 1999」の第2位に選ばれ、ハローキティに続いて最も愛されるキャラクターとなった。

ワールドカップの日本公式マスコットに

ピカチュウは、日本アニメ産業の「萌え経済」の代表で、各年齢層のアニメファンの間で大人気に。ゲームやテレビの世界を飛び出し、数えきれないほどの関連商品を誕生させた。統計によると、ピカチュウの価値は100億ドル(約1兆500億円)とも言われ、2003年、米フォーブス誌はその年、世界で8億ドルを稼いだピカチュウを「今年度最も稼いだ架空のキャラクター」とした。また14年には、ブラジルで開催されたワールドカップの日本公式マスコットに選ばれ、日本チームの専用機やバスにその姿が描かれた。さらに、ピカチュウはアディダスなどの世界的なスポーツ用品メーカーと提携し「イメージキャラクター」となり、「オシャレなアイドル」として活躍した時期もあった。

日本国内には各種様々な「ピカチュウ」グッズが数多くある。ポケットモンスターの公式サイトではピカチュウグッズが販売されており、ぬいぐるみや人形、アパレル、食品、ドリンク、文房具など何でもあり、バラエティに富んでいる。東京で最もにぎやかな場所にある六本木ヒルズには最近、期間限定で「ピカチュウカフェ」が設置され、ピカチュウの名前が入った数々のメニューが提供されている。横浜では14年から、毎年夏にはイベント「ピカチュウ大量発生チュウ!」が 開催され、1000匹のピカチュウの大行進やステージショーなどが行われる。そのかわいい姿を一目見ようと、市民や観光客が多く集まり、カメラを向ける。

バーチャルの世界で子供のころの思い出に浸る

ピカチュウがこれほど日本人に愛されているのは、日本人がいつまでも童心を忘れないということが大きく関係していると思われる。ピカチュウの生みの親である田尻智さんは「ピカチュウのストーリーは子供時代、友達と昆虫を捕まえ、交換し、対戦させていた思い出を基にしている。友達と遊び、大自然にいっぱい触れ、昆虫やペットを飼うというのは、戦後の平和な時代に育ったほとんどの日本人に共通する良き思い出」と説明している。生活のリズムが非常に速く、ストレスの多い日本社会において、人々はこのようなバーチャルの世界を通して、子供のころの思い出に浸り、自由奔放な世界を見付けて快感を得ようとしているのだ。また、キャラクターが非常に多く、その収集を楽しむことができるポケモンは、日本伝統文化のバラエティに富んだ「お化け」をベースにしており、日本人の神秘的な世界に対するあこがれと、子供のころの思い出が一つに組み合わされている。そして、日本人に「シンプルだからこそ大切な幸せ」を与え、何かを集めたり、ペットを飼ったりして得られる幸福感を味あわせているのだ。

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