東野圭吾、伊坂幸太郎は5回! 直木賞は落選してナンボ!?
2016-07-20 18:26:06 From:まとめ コメント:0 クリック:
第155回芥川賞・直木賞の選考会が19日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞に荻原浩さんの「海の見える理髪店」(集英社)が決まった。
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荻原さんは、広告制作会社勤務、フリーのコピーライターを経て、97年に『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。
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デビューから今年で20周年。6月30日に還暦をむかえた。
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受賞理由は、やはり圧倒的な読み心地のよさと、心に残る短編集だったということ
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選考委員・宮部みゆき氏の講評。
直木賞は、5度目の候補で受賞となった。
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第134回『あの日にドライブ』、第136回『四度目の氷河期』、第139回『愛しの座敷わらし』、第144回『砂の王国』と過去4回、直木賞にノミネートされていました。
荻原浩さんが受賞会見で「ほっとしました。肩の荷がおりました。」とおっしゃってて、直木賞ほどの知名度の賞は、候補にならないより候補になって落選したときの方がショックは大きいんだろうなと思った。9年半前に初候補になって以来5回目の候補での受賞です。
■ちょっと待って! 荻原さんと同じく5回目の候補だった伊東潤さんはどうなるの!?
伊東潤氏、五度目のノミネートなのに、またまた直木賞を逃して残念。個人的には、とっくに直木賞を受賞してもおかしくない作家さんだと思うのですけどね。どの業界にも、必ずしも実力とキャリアが合致しない人はいるものですが(プラスマイナス双方ともに)、受賞に関しては運もあるよなぁと。
■伊東潤だけじゃない! 東野圭吾、宮部みゆきも5回落選している
<東野圭吾の直木賞候補歴>
第120回『秘密』
第122回『白夜行』
第125回『片想い』
第129回『手紙』
第131回『幻』
第134回『容疑者Xの献身』← 6回目で受賞!!
<宮部みゆきの直木賞候補歴>
第105回『龍は眠る』
第106回『返事はいらない』
第108回『火車』
第115回『人質カノン』
第116回『蒲生邸事件』
第120回『理由』← 6回目で受賞!!
東野さん、宮部さんは今や直木賞の選考委員を務めていらっしゃいます。
超人気作家のお二人も、直木賞は5回も落選していたんですね。。。
■意外!? まだ直木賞を受賞していない人気作家
恩田さんが5度目の候補打診をイヤがらずに受けてくれたことで、どれだけ直木賞界隈が盛り上がったことか。
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■直木賞に喧嘩を売った(?)人気作家たちも・・・
▼筒井康隆は直木賞を皮肉った作品を発表
受賞のための裏工作、余りにも適当な選考会の様子などがおもしろおかしく書かれ、終いに恐ろしい展開が待ち受けている、直木賞を茶化した小説。
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「文学賞の有り様」をからめて筒井康隆風に「激辛」に仕上げた強烈な代物。直木賞に三度落選した恨みを書いたと言われがちだが、中身はそんなものじゃない。怨念が文学に対する本質的な問いかけにまで昇華いるのだから凄まじい。
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「もし直木賞を貰っていたら作家としての成長がとまっていただろうということは、ほぼ明確なので、むしろ貰わなかったことを感謝している」
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筒井康隆氏の回想・・・。
筒井さんは、第58回「ベトナム観光公社」、第59回「アフリカの爆弾」 第67回『家族八景』で過去3度のノミネート経験があります。
▼伊坂幸太郎は「選考を拒否」
5度のノミネートと落選を経て異例の“直木賞に選考されるのを辞退”
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候補作が絞られる選考が始まる前の4月に、伊坂は「執筆活動に専念したい」という理由で自作の『ゴールデンスランバー』(新潮社)が直木賞候補になることを拒否。
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2008年の話。それ以来、伊坂幸太郎氏の作品が直木賞の候補に挙がることはなくなりました・・・。
「本当に影響が大きいので、(周囲の騒ぎで)小説を書く時間が減ってしまう。有名になることに恐怖があり、無邪気に候補になることが楽しいとはいえない賞だ」
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伊坂さんのコメント。
▼横山秀夫は「決別宣言」
第128回(02年下期)に『半落ち』(講談社)がノミネートされた際に、選考委員の北方が物語の鍵となる部分に関し疑問をもち、「関係の団体に問い合わせて見解を得、主人公の警部の動きには現実性がない」と批判。
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さらに林が記者会見で“欠陥にも気付かないミステリー業界も悪い”といった発言を行い、これに横山が激怒。
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「ミスではないと思っている。たとえミスがあったとしても、作品個々の良しあしを論ずるべき選考会の講評で、ミステリーという特定のジャンル批判に及ぶなど言語道断。その後もあらぬ批判が繰り返され、直木賞という権威を笠に着たおごりとしか思えない。今後、作品をゆだねる気には到底ならない」
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横山氏のコメント。
■落選回数が多いのは、それだけ「期待値が大きい」から・・・!?
これはこれで大変魅力的だったんですけれど、湊さんはもっと大きなものを書く人ではないのか?という意見が多かった
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胸にしたたってくるようなすごみのあるものをお書きになれる
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これが足りない、あそこが足らないという議論ではありませんでした。期待値が大きいという意味
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選考委員・宮部みゆき氏の選評より。
期待値が大きいという意味では、「天下人の茶」(文芸春秋)の伊東潤さん
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どんなすごい狙いがあるんだろう、どんなすごい利休像が出てくるんだろうと思いましたが、どんな新しい秀吉像になるんだろうと思ったら、そんなに…
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期待値が高かっただけに、ちょっと物足りなかった
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何度も候補に挙がるということは、それだけコンスタントに良作を生み出し続けている証拠でもあります。今回5度目の候補で受賞された荻原浩さんも、すでに実績・キャリアともに文句無しの大物作家さんですもんね。
湊かなえさんはまだ2回目なので、あと数回は直木賞に巻き込まれることになりそうな予感・・・。
伊東潤さんは落選5回ということで、リーチかかりましたね!!
直木賞は落選してナンボ。。。
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