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会田誠が新作個展、色と形の美しさ追求
2016-08-16 12:22:10   From:日本経済新聞社   コメント:0 クリック:

「純粋に色と形の美しさを追求した」(会田)という抽象的な作品で話題となっている。
美少女をモチーフとしたきわどい絵画や社会批評的なインスタレーションで知られる現代美術家、会田誠の個展が東京・新宿のミヅマアートギャラリーで開かれている。これまでの作風とは打って変わり、「純粋に色と形の美しさを追求した」(会田)という抽象的な作品で話題となっている。

 出品作は「ランチボックス・ペインティング」と名付けた新作約50点。プラスチック製の使い捨て弁当箱に、白やピンクなど鮮やかに着色した発泡ウレタンを乗せる。ウレタンは、筆から絵の具をまき散らしたような形や、チューブからしぼり出したようなものなど、形と大きさはさまざまだ。

 会田は昨年、東京都現代美術館で天井からつるした布に「檄 文部科学省に物申す」と大書した作品の撤去騒動が起こり、注目された。ただ、本人は「僕は物申すことが目的という昔ながらの社会派アーティストではない。どっちみち画家などは社会の大きな流れを変えられない」と断言する。

 選挙が相次ぎ、政治への関心が高まった時期の新作。「政治的なものが期待されるのはわかっていたけれど、色と形に閉じこもりたい気分だった。敵前逃亡であります」とけむに巻く。自身の一面的な解釈を拒む、とらえどころのない作家らしい個展だ。20日まで。

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