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川端康成邸から文学者の書画 幅広い交流示す
2017-01-25 11:33:41   From:日経   コメント:0 クリック:

 ノーベル賞作家の川端康成(1899~1972年)が暮らした神奈川県鎌倉市の自邸から、作家の徳田秋声や林芙美子、横光利一らの書など76点が見つかった。川端康成記念会が25日までに発表した。川端の書へのこだわりや文学者同士の交流の様子がうかがえるという。

 昨年末、川端邸敷地内にある書庫を整理作業中にまとめて発見された。76点のうち書が52点で、書簡や絵画もあった。江戸時代の画家、池大雅や夏目漱石の書など古書店などで入手したとみられるものも含まれていた。

 川端が敬意を寄せた先輩文学者、徳田の書は「古き伝統と新しき生命」と書かれたものなど2点。林の書は生活の困窮を表現した「硯冷えて銭もなき冬の日暮かな」などの句だった。木箱のふたの裏に川端が記した由来によると、林が51年に亡くなる数年前、川端邸に宿泊した際に書かれたという。横光は「蟻(あり)台上に餓(う)えて月高し」という自身のお気に入りの一句を記している。

 記念会の水原園博理事は「川端自身の交流の記録で、彼の目から見た文学史でもある。調査を深め、川端研究にどう生かせるかを考えたい」としている。

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