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安政地震つづった藩士の史料発見 高知、「海底は墨のように濁る」
2017-01-30 10:36:59   From:大阪日日新聞   コメント:0 クリック:

 土佐藩の改革を推し進めた藩士吉田東洋(1862年暗殺)が、54年12月の安政地震を体験した様子をつづった新史料10点が、高知県南国市の県立歴史民俗資料館の保管史料の中から見つかった。野本亮学芸課長は「大津波が訪れる前の描写が非常に細かく、地震学的な面からも参考になるところが多いのでは」と分析。同館で29日から公開されている。

 土佐藩士吉田東洋が安政地震の様子をつづった漢詩「大震行」(高知県立歴史民俗資料館提供)

 地震直後に書いたとみられる「大震行」と題された漢詩には、「海底は墨をひっくり返したように濁る」「干満の動きは急である」など津波前の様子を記したとみられる部分や、「圧死者と焼死者が丘のように積み重なっている」などの趣旨が記されていた。

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