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陳淑梅さんと重松なほさんが『中国人の価値観』で対談(Ⅱ)
2016-06-01 15:32:41   From:篠原功   コメント:0 クリック:

㈱日本僑報社からこのほど『中国人の価値観』という書籍が出版された。その刊行記念講演会が5月27日午後7時から東京・八重洲ブックセンタ―で開催された。その第ニ弾だ。


陳淑梅さん(左)と重松なほさん(右)=写真提供:㈱日本僑報社

陳淑梅さんと重松なほさんが『中国人の価値観』で対談(Ⅱ)
 
知られざる中国人の価値観との出会いで目から鱗
「刊行記念講演会」大盛況、終了後はサイン会も
 
 お隣の国・中国――距離的には近いが、日本人から見ると何とも不思議な価値観が息づいている。昨今、日本在住の中国人も増加し、日本に多くの中国人観光客が押し寄せるようになった。日本人と中国人の交流が深まるにつれ、中国人は日本人と大きく異なった価値観で生きていることが明らかになってきた。いま日本で最も関心があるのが中国人の価値観だろう。そんなおり、㈱日本僑報社から『中国人の価値観』という本が出版された。著者は法学博士、北京大学教授の宇文利氏で、訳者は日中翻訳学院の重松なほさん。そこで東京・八重洲ブックセンターは、5月27日午後7時から同センターで刊行記念講演会(協賛:日本僑報社)を開催した。講演会は重松さんと、テレビやラジオで中国語の講師を務めてきた陳淑梅さんの対談形式で行われた。その第二弾だ。
 
◆財を持っていることが自慢!恥ではない!
 
 『中国人の価値観』は「古代から現代までの中国人を把握する」「…かつて『礼節の国』と呼ばれた中国に何が起こったのか?」「今の中国人の価値観がわかる!国際化する日本のための必須知識」――と副題がついており、早くも話題の書として注目を集めている。対談の第二弾では、経済的価値観、文化的価値観、社会的価値観について紹介したい。
 まず、経済的価値観について陳さんは、「かつて知識人たちにとっては、財を持っていることはカッコ悪いことだった。知識人にとって品位を保つことが重要だったからだ」と語った。しかし、「本心は財を愛しながら、財は汚いものであり、むなしいものである――。このように素直でないところがある」と斜に構えた捉え方があることを強調した。
 日本に住んでいない中国人は、日本に住んでいる中国人に対して「中国で大金持ちになった。家を3軒持っている」「2000万元を投資した」等々と自慢する。
 そして日本に住んでいる中国人を「貧乏ですね」と笑う。逆に「私には仕事がある」と反論すると、「馬鹿じゃないの」と逆襲するといった具合だという。
 重松さんが「最近の経済的価値観は変わってきた?」と質問すると、陳さんは「大いに稼いだ方がいいよ!と言われるようになった」と語った。
 文化的価値観について陳さんは「地域ごとに文化が違う。食べ物も違う。南は野菜中心であっさりしているが、北は肉が多くなる。また、気質も体型も異なる。概して南の人は小柄で繊細。北の人は大柄で大らかだ。しかし、北方に育った南方人は、南方に憧れを持って育った。そして北方人のことを『礼儀がない』と悪口を言う」と語った。
 陳さんは天津出身であるところから「天津の人は北京に対する対抗心が強い。しかし、北京に対する憧れを持ちながら、無気力なところがある。現状を肯定し、満足しがち。最近はこんな気質に変化が見られるが、私はもう少し頑張ってほしい」と結論付けた。
 
◆やはり泣きながらBMWに乗って暮らす!
 
 また、社会的価値観について重松さんは「グローバル化の進展で中国においても価値観が衝突しているようだ。特に道徳観念はここ10年間でかなり変わってきているようだ」と言うと、陳さんは「かつては価値観という言葉自体がなかった。自分の意のまま生きれば良かった。しかし、最近は世界観とか、人生観という言葉が使われるようになった。生きる目標を人生観と言い、それで判断するようになった。日本では当たり前だが、中国ではまだまだこれからだ」と語った。
 陳さんは中国の党大会では「社会主義的価値観を持ちましょう!」と上から呼び掛けていると事例を挙げながら、「価値観は自然に生まれるもの。しかし、中国ではまだそれらが未成熟なので、植え付ける方向にある。自由・平等・公正・愛国・勤労・信頼・誠意・友情を持ちましょう!と呼びかける」と語った。
 また、陳さんは「かつては3世代が一緒に住んでいたが、いまはほとんどなくなった。しかも、男の子の場合は両親が結婚前に家を用意する。結婚に際して家と車と結婚相手を探すことになる。例えば車も中古はダメ」と最近の風潮を紹介した。
 重松さんが「家も車もない男はどうするの?」と質問すると、陳さんは「結婚式も何もしないという結婚を『裸婚』と呼んでいる」と語り、「自転車に二人で乗って幸せそうに暮らすのか、泣きながらBMWに乗って暮らすか、どちらを選ぶかというと、女の子は泣きながらBMWに乗って暮らす――を選ぶ。やはり誘導しないと変な方向に進んでしまう」と語った。(続く)

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