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インド大手港湾開発会長との交流会を開く
2016-06-18 17:26:51   From:篠原功   コメント:0 クリック:

IJIPアセット・マネジメント㈱(東京・丸の内 社長:サンジーヴ スィンハ)は、6月15日午後6時、21Cクラブでインド大手港湾開発会長との交流会を開催した。


Dr.Meka PapaRao氏


サンジーヴ スィンハ氏
  
IJIPアセット・マネジメント㈱
 
インド大手港湾開発会長との交流会を開く
 
Rewash Port Limited社会長のDr.Meka PapaRao氏が来日
 
 IJIPアセット・マネジメント㈱(東京・丸の内 社長:サンジーヴ スィンハ)は、6月15日午後6時、21Cクラブでインド大手港湾開発会長との交流会を開催した。
 
◆ムンバイ地域の「Rewash Port」を詳細に説明
 
 今回、来日したのは、サンジーヴ スィンハ社長の母校IITの先輩に当たり、米国において原子力関連の博士号を取得されたDr.Meka PapaRao氏。同氏はRewas Port Limited社の会長を務めている。この日、港湾開発に関する交流会を開催した。Dr.Meka PapaRao氏は、インド政府及び州政府から強力な支援を受けている約1500億円規模のプロジェクト、ムンバイ地域のRewash Portに関する貴重な話を詳細に説明した。
 このプロジェクトは、ムンバイ地域でも良好なロケーションに位置し、30隻のキャパシティーが予定されている。将来的には防衛にも関係すると予測されている場所だ。その意味で経済的にも戦略的にも極めて重要なプロジェクトだ。日印の強力な戦略的コラボレーションで港湾開発が推進されることが期待されている。
 Dr.Meka PapaRao氏の講演に先立ってサンジーヴ スィンハ社長は、「いまインドの包括的インフラ実現のために日印の課題をどのように解決していくかが求められている。まずは日本の資金力に注目したい。世界的に見て長期的な資金力を持っているのは日本である」とし、「世界銀行と比べても、日本がマイナス金利時代に突入し、コスト的に低い」と日本の資金力に期待を込めた。
 
◆サンジーヴ スィンハ社長が日印補完性を強調
 
 また、「日本の技術力はもちろん、環境に優しく、社会にも優しい。現地の人々を大切にし、人材育成にも力を入れているところが高く評価される。新幹線についても日本の資金と技術で導入することがほぼ決定している。日本はインドが持っていないものをたくさん持っている」と評価した。
 一方、日本の弱点もあると次のように指摘した。それは「インフラが十分熟しており、高齢化の進展により、高度な成長率が期待できないところだ。ある意味で先進国が必ず辿り着く姿を暗示している。しかも、海外への発信力が弱い。ちなみにグーグルやマイクロソフトのトップはインド人だ」と指摘した。
 しかし、「日本には資金力があり、インドと日本には補完性、信頼性がある。また、両国とも民主主義国家でマスコミ報道の自由度が高い。日印の協力が世界のためになると確信している」と協力によって得られる果実について語った。
 また、今後を展望してサンジーヴ スィンハ社長は「インドは将来的に成長の柱になる。今後はインドと中国などの新興国の時代になる。私は日本に来て20年になる。この間、人工知能、金融、インフラ関連等々で日印の懸け橋の仕事をしてきた。これからも『日印は最強コンビ』の信念を持って頑張りたい。特に日本の技術力と資金力をインドに持っていきたい念願している」と強調した。
 
◆包括的な力でインフラ分野に変革もたらす
 
 新幹線導入に続いて貨物列車の誘致も計画にあるという。「すでに土地の取得、人材育成などで弾みがついてきた。また、高速道路、港湾・空港建設、DMIC(デリー・ムンバイ間産業大動脈構想)、CBIC(チェンナイ・バンガロール産業回廊構想)に関するプロジェクトも進展している。インドの進んでいるところはIT分野だが、製造業は遅れている。その発展のためには工業団地の開発が急務だ。また、インドの都市開発のためにも日本の支援が検討されている。このほか、太陽光発電、電力送配電、スマートグリッド技術需要、海水淡水化、石炭炭鉱、水処理、社会インフラ、病院開発、学校、医療機器などの開発・拡充も急がれている」と語った。
 インドは現在、インフラ整備で財務状況のマイナス面が指摘されている。「金利が高く、長期金利政策が遅れている。したがってさまざまな開発も『安かろう、悪かろう』という状況で進められている。日本の技術の導入は短期的には困難だが、長期的には問題解決のカギを握っている。さらに日本の処分技術、電力・水処理技術、物流システム、人材育成で期待される。なんといっても実現の容易さが魅力だ。包括的な力でインドのインフラ分野を変えることができると考えている」と強調した。
 

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