中国語  日本語
ホーム > デジタル記事 > 記事全文

日本僑報社が『悩まない心をつくる人生講義』を語る刊行記念トークセッション①
2016-06-25 17:56:45   From:篠原功   コメント:0 クリック:

日本僑報社はこのほどジュンク堂書店池袋本店で『悩まない心をつくる人生講義』を語る刊行記念トークセッションを開催した。


訳者の町田さん(左)と谷中教授(右)




 日本僑報社
 
『悩まない心をつくる人生講義』を語る刊行記念トークセッション①
 
米国の名門カールトン・カレッジで一番人気の伝説の講義が蘇る
「悩みは100%自分で消せる」古代タオイズムのエッセンス集大成
 
 日本僑報社はこのほどジュンク堂書店池袋本店でアメリカの名門Carleton College発、全米で人気を博した『悩まない心をつくる人生講義』を語る刊行記念トークセッションを開催した。この書籍はタオイズムの教えを現代に活かすために出版されたもので、著者はチーグアン・ジャオ氏(1948―2015)だ。同氏は北京出身。米国の名門カールトン・カレッジで教鞭を取るなど、比較文学者として多方面で活躍した。米国で多数の書籍が刊行されたほか、複数の言語に翻訳されている。
 この書籍は、たった6人の受講生から始まり、いつしかアメリカ名門大学カールトン・カレッジで一番人気となった伝説の講義を再現している。「悩みは100%自分で消せる」――古代タオイズムのエッセンスをアメリカの若者に完全に伝えるために考え抜かれたメソッドの集大成といってよい。
 「現代タオイスト宣言」「宇宙と私たち」「おだやかな心と健康な体」「飲食」「睡眠」「呼吸」「働くことと休むこと」「愛」「陰陽の交わり」「この世の無為」「太極拳」「幸福」「生と死」などについて著者直筆のイラストを多用して紐解いた渾身の講義で、29章から成る。


読者と記念写真におさまる町田さん
 
◆元国連事務次長の明石康氏が推薦「老子は親しみやすい平易な思想家」
 
 元国連事務次長の明石康氏は同書に対して次のような推薦の言葉を寄せている。
 「老子は難解といわれるが、本書の著者の筆にかかると、日本人にとっても親しみやすい平易な思想家になる。わが国では、聖徳太子の頃から孔子の教えが、老子の思想よりも広く流布されてきた。しかし、中国ではそうでもない。私の知る多くの中国人は、堅苦しく感じられる孔子よりも茫漠とした老子に魅かれるようだ。人生をどう生きるかとか、政治について語る孔子よりも、人間を大きく包んでいる自然や地球環境、水などに関連して人生を語る老子の方が、もっと現代人に近く感じられるのだろう」
 この書籍の訳者は町田晶さん。町田さんは東北大学文学部東洋日本美術史専攻、東北大学大学院文学研究科中国哲学専攻した。学生時代の一人旅で中国文化の奥深さと中国人の温かさに触れたことをきっかけに本格的な中国語学習を始めた。
 その後、地域での国際交流活動に参加するなかで文化交流の大切さを学んだ。日中翻訳学院などでプロの中国語翻訳を目指してきた。翻訳者としての得意分野は思想、哲学、文学、食文化などだ。
 この日、町田さんとトークしたのは日本女子大学教授の谷中信一氏だ。同氏は1948年、東京生まれ。1972年、早稲田大学法学部卒業後、同文学部東洋哲学専攻、同大学院修士課程、同博士課程後期修了。博士(文学)学位を取得。
 主に古代中国思想史の研究に携わる。主な編著書に「『老子』経典化過程の研究」(汲古書院、2015)、『先秦秦漢中国思想史研究』(上海古籍出版社、2015)、『日中文化比較論―心理文化の視点から―』(日本僑報社、2016年6月刊行予定)。なお、トークセッションの詳細な内容については今後、数回に分けて掲載したい。(続く)

熱に関連する単語の検索:日本僑報社

前の記事:九州大学名誉教授の藤野武彦氏、アルツハイマー病は克服できるかで熱弁
次の記事:日中映画協会、東京中国文化センターが「第二回中日友好写真展」を開催

分享到: 收藏