東方文化交流協会とアレキサンダー・アンド・サンが中国の恵まれない児童・生徒の支援に乗り出す
2016-07-07 20:22:35   From：篠原功   コメント：0 クリック：

少数民族の衣裳を着た児童と記念写真

 「過酷な教育環境で学ぶ児童・生徒に充実した教育を！」
 
東方文化交流協会と㈱アレキサンダー・アンド・サン
中国の恵まれない児童・生徒の支援に乗り出す
 
「過酷な教育環境で学ぶ児童・生徒に充実した教育を！」――　ＮＰＯ法人東方文化交流協会（理事長：高山英子）と㈱アレキサンダー・アンド・サン（代表取締役：鄒積人）は、このほど「中日青少年支援委員会」を設立、中国の厳しい環境で学ぶ児童・生徒を支援していくことになった。
　
　ＮＰＯ法人東方文化交流協会は、２００２年設立されたＮＰＯ法人で、アジア諸国でも主に中国との友好交流の発展と相互理解増進に努めるのが目的に設立された。文化交流・人的交流を通じて相互理解と信頼を深め、友好親善を拡大し、広く公益に寄与する活動を展開してきた。
　これまで中国家庭料理教室、講演会、留学生スピーチ大会、日帰りバスツアーによる留学生親睦交流、中国から日本へ中・高生を招聘し、日本の中・高生との交流を中心とした日中青少年交流、日本人を中国へ引率し、交流と観光を主としたプログラム「友好の翼」活動などを具体的に推進してきた。
　一方、㈱アレキサンダー・アンド・サンは、免税店の経営を中心に、旅行業法に基づく旅行業並びに乗船券・航空券の委託販売、一般旅客運送事業、日中米貿易事業などの関連事業を幅広く手掛ける。創業は２００２年。当初から旅行会社と連携を密にしてアジア諸国の観光客向けに「メイド・イン・ジャパン」の優れた商品を販売してきた。
　特にこれまで韓国のツーリストが主要な顧客だったが、台湾、中国のツーリスト顧客層を拡大してきた。また、東南アジアなど、より多くの観光客などを迎えるための新たな展開も視野に入れ、事業の拡充を図っている。
　また、同社は免税店の経営だけに留まらず、旅行業などの事業拡大を積極的に推進してきた。観光バス会社の運営もその一環で、海外の観光客に快適で安心・安全な旅を提供することをモットーとしている。こうした事業を通じて日本の観光政策に貢献するのが目的だ。なお、同社は東京、大阪、名古屋、札幌、福岡、大宰府、大分別府、沖縄に店舗を持つ。
　この二つの組織が手を結び、過酷な環境で学んでいる中国の児童・生徒を支援していくことになったもので、その一環として６月22日から26日までの５日間にわたって中国雲南省昆明市郊外（雲南省　楚雄市　永仁県　中和鎮）の視察を行った。この視察に参加したのは理事長の高山英子、事務局の近藤朋子、代表取締役の鄒積人、秘書の王艶瓊の４氏だ。


挨拶する高山理事長


現地の機関の人たちと正門の前で記念写真


児童たちが踊りで大歓迎


児童たちと交流
 
◆雲南省の２つの小学校を視察、今後の支援策を検討
 
　22日、上海浦東空港に到着。悪天候のため昆明行きの航空機が欠航。この日はやむなく上海に１泊。翌23日、昆明に向かう。昆明に着くと高速道路を約２時間半かけて小学校のある永仁鎮に移動。24日午前、中和鎮に移動する。峠を越えて山沿いに約１時間半かけて車で移動。
　中和鎮支那希望小学校と中和鎮中和小学校を訪問する。小学校ではアレキサンダー・アンド・サンが持参してきた筆箱を小学生一人ひとりに手渡してプレゼントした。政府機関や学校長らから現地の状況や今後の展開等について説明を受ける。また、校舎内を見学したり、地元少数民族の歌や踊りで歓迎を受ける。児童たちとも触れ合い、地元で収穫された山菜料理をご馳走になった。なお、これらの小学校でこれから何が必要か。現地機関と緊密な連携を取り、ハード・ソフト両面で具体的に検討していくことになる。
　なお、両校の概要は次の通り。
【中和鎮支那希望小学校】支那希望小学校はイ族が暮らす山岳貧困地域にあり寄宿学校。１９２７年に設立。中和鎮政府より28㎞、中和鎮の東側に位置する。支那村総人口１５４０人、７４１人の子供らが初等教育を受ける必要がある。
小学校の敷地面積：３０２５㎡、建物面積：43㎡、緑地面積：７７６㎡、運動場：５５４㎡。在校生：83人（１～６年生）、スタッフ12人（うち教師10人）。
【中和鎮中和小学校】１９２６年に設立。永仁県より58㎞、中和鎮の中心に位置する。４３６２人の子供らが初等教育を受ける必要がある。
小学校の敷地面積：４７２５㎡、建物面積：１６３４㎡、緑地面積：３４２㎡、運動場：１２７６㎡。在校生：１９４人（１～６年生）、スタッフ：26人（うち教師23人）。