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中国遼寧本渓一墨禅画芸術館が「一墨禅画展」開催
2016-07-20 20:27:39   From:篠原功   コメント:0 クリック:

中国遼寧本渓一墨禅画芸術館は、7月19日から22日までの日程で日中友好会館美術館(東京都文京区)において「一墨禅画展」が開催されている。


一墨禅画芸術館館長の王鐡成氏

 中国遼寧本渓一墨禅画芸術館が「一墨禅画展」開催
 
日中絵画界が力を合わせて禅画芸術の魅力を世界に発信
一墨禅画芸術館館長の王鐡成氏「力量感あふれる中国芸術を」
 
 中国遼寧本渓一墨禅画芸術館は、7月19日から22日までの日程で日中友好会館美術館(東京都文京区)において「一墨禅画展」が開催されている。19日午後3時から同美術館でオープニングセレモニーが開催された。この展覧会は本渓市燕書画研究院中国当代芸術界にあって、禅画芸術の魅力をこれまで以上に世界に発信することを目的に開催したもの。今回の東京芸術展を通じて日中理解を深めながら、日中両国の友好文化交流の輪が大きく拡大することを目指している。なお、この展覧会は一般社団法人日中文化交流センターが共催、人民日報海外網、日本中華書画芸術研究院、醒墨会が協力、㈱アルバックスが運営、中国大使館文化部、一般社団法人日中協会、財団法人日中友好会館が後援した。
 
 最初にこの東京芸術展のために来日した一墨禅画芸術館館長の王鐡成氏が挨拶した。王館長は「本日、友好隣国の日本において中国の優秀な一墨禅画を展示し、力量感あふれる中国芸術を披露できたことは大変光栄。優れた作品の数々を楽しんでもらえたら幸い」と喜びを語った。
   また、禅画は唐の時代に始まり、禅の追求のために禅画が大きな役割を果たしてきたことに言及。「禅画は鑑賞する人を夢中にさせ、大いに楽しませてくれる。禅画は人格的魅力を表現しており、人生にあって悟りの境地を感じさせてくれる。日本の絵画界と中国の絵画界が協力して一体になり、禅画を世界に広げていきたい」と決意を語った。


中国大使館文化処の陳浄参事官


日中協会の白西紳一郎理事長


オープニングを祝いテープカット


メディアの取材を受ける王館長

◆中国大使館の陳参事官「禅画愛好者の交流を盛んに」

   来賓の中国大使館文化処参事官の陳浄氏は、「今日、禅画展開幕式に参加できたことは大変光栄」と前置きし、禅画展開催に祝意を述べるとともに、この展示会のために来日した訪日団に歓迎の意を示した。
 また、陳参事官は「中日両国の間には絵画という共通の伝統文化がある。特に禅画は中国において長い歴史を持っている。さらにこの禅画は日本において独自の発展があった。今回の展覧会は日本の皆さんに禅画を通じて芸術・文化のプラットフォームを提供している。禅画愛好者の交流が進むことを心から祈っている。国民同士の親善、文化交流で大きな役割を果たすことを信じている。この展覧会に多くの日本人が来てくれて、禅画から人生や悟りを感じ取られることを願っている」と語った。

◆日中協会の白西理事長、尖閣諸島問題解決に触れる

 社団法人日中協会理事長の白西紳一郎氏は、自身が若い頃、西田幾多郎氏の書籍を読んで、京都を訪ねたりしたが、「禅とは何か」ということが全く理解できなかったとし、「今日は、開幕式前に禅画集を拝見したが、この境地になることは難しい」と、ユーモアを込めて感想を述べながら、「この展覧会を運営した呂娟さんが禅画の大家を東京に招いたということは『あなたたちもこの境地になれ』ということなのだろう」と語った。
 また、最近の日中関係に触れ、「岸田外相は日中間には『懸念がある』と言っている。『懸念』というのは『ちょっと心配がある』という程度の意味だ。一方、中国の王毅外相は『日本は敵か味方か』と聞いている。しかし、『懸念がある』というのは『あまり心配はしていない』ということだ」と語った。

◆世界の歴史上の教訓示し、円満な「解決策」で提言

 現在、日中間で係争になっている尖閣諸島問題に触れ、「島を巡って戦争になることはない。中国はかつてソ連と島を巡って戦争をやったが、後に仲良くなって島を半分ずつに分けた。仲良くなれば主権問題など簡単に解決する。また、ドイツとフランスはかつて激しい戦争をやった。しかし、エリゼ条約を結んで、鉄鋼や石炭などの資源開発を共同でやり、問題を収めた」と歴史上の教訓を披歴した。
 そのうえで「岸田外相が『懸念することがある』と言っている背景には、『解決の仕方を知っている』という含みがあるということだ。安保法制を通し、憲法を改正したいから、無理やり中国を敵に回しているのではないか。今日のような展覧会は安倍総理や岸田外相にぜひ観てもらいたい。まさにこの境地に達してほしいと思っている」と結んだ。
 この後、竹心書画院院長・竹寺住持の大野宣白氏、醒墨会会長の金醒石氏が、それぞれの立場から禅画の魅力を称えた。
 

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