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狂言の和泉元彌が初めてミュージカルに挑んだ
2016-08-25 17:02:13   From:篠原功   コメント:0 クリック:

おとぎ話の「浦島太郎」をモチーフにしたミュージカル『TARO URASHIMA』が8月11日から15日まで明治座で上演された。
  




狂言の和泉元彌が初めてミュージカルの挑んだ
 
『TARO URASHIMA』の帝役で味を出す
 
 おとぎ話の「浦島太郎」をモチーフにしたミュージカル『TARO URASHIMA』が8月11日から15日まで
明治座で上演された。
 主人公・浦島太郎を演じるのは木村了。ヒロインの乙姫役に上原多香子。乙姫のじいや的存在でネガティブシンキングなカメ役には斉藤暁、太郎の友人の漁師で、家族思い・友人思いのムサシ役は崎本大海、帝役に特別出演の和泉元彌、そして、美しいが嫉妬深い竜王の正室にはとよた真帆といったキャストで上演した。
 なお、脚本を手掛けたのは俳優で脚本家の池田鉄洋。演出は板垣恭一。「浦島太郎」は日本人にはお馴染みだが、同時に多くの謎に包まれた物語を新たな解釈でリメイクした。
 
 あらすじはこうだ。昔、むかし。 世界は2つの国に分かれた。1つは、地上に都をつくり、1つは海の中に国を造った。地上の都は京の都と呼ばれ、貴族たちが政治を行っていた。 海の国は竜宮と呼ばれ、海の王が治める国となった。
 浦島太郎はある日、漁の最中に出会ったカメと意気投合し、カメの話に出てくる乙姫に恋をする。乙姫は、義兄の甲太子殿下たちにいじめ抜かれながら育ち、そしてカメが嘘と本当を混ぜて作る浦島太郎の話の中の太郎に焦がれるのだった。海の中では、継母の策にはめられ追放させられていた深海王子がクーデターを起こし、 竜宮は大混乱となった。
 
◆元彌「狂言らしさを出して面目躍如」
 
 15日に帝役で特別出演した和泉元彌の楽屋を訪ね、今回のミュージカル出演に対する感想を聞いた。
「ミュージカルは初めてでした。稽古から歌あり、お芝居ありで大変楽しくやらせていただきました。出演する皆さんもキャリアのあるベテランから若い人までさまざまです。芸達者な人が軽妙に演じる一方で、若いフレッシュな人たちがパワーが爆発させる。それらが見事に融合したミュージカルになりました」
 「脚本が大変面白かったですね。それを板垣さんの演出でより一層エキサイティングなものになりました。一人ひとりの役者が手を変え、品を変え、役を演じたので、稽古の時から笑いであふれていました。純粋な『おとぎ話し』をどう膨らませて、どうハッピーエンドで終わらせるのか。大変興味深く、見守ってきました」
 「作品を単に楽しく笑って終わらせるのではなく、ベテランの人たちが自分たちの技を遺憾なく発揮し、遊んでいるという雰囲気が物語を楽しいものにしました。稽古では若い人たちの間に壁を作らないように心掛けました。帝役については、出番が少ないので違った意味でプレッシャーがありました。狂言らしさ、輝くものが出せれば、面目躍如ということで臨みました」
 

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