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「第5回日中出版界友好交流会」を開催
2016-10-05 18:05:56   From:篠原功   コメント:0 クリック:

中国環球新聞出版発展有限公司と日本僑報出版社は、9月23日午後2時から衆議院第一議員会館で「第5回日中出版界友好交流会」を開催した。


第5回日中出版界友好交流会

  
中国環球新聞出版発展有限公司と日本僑報出版社
 
「第5回日中出版界友好交流会」を開催
 
宮本雄二元大使が『出版交流と両国関係改善を考える』というテーマで講演
 
 中国環球新聞出版発展有限公司と日本僑報出版社は、9月23日午後2時から衆議院第一議員会館で「第5回日中出版界友好交流会」を開催した。日中両国から多くの来賓をはじめ、メディア、出版関係者などが参加した。また、宮本雄二元大使が「日中国交正常化45周年に向けて『出版交流と両国関係改善を考える』」というテーマで講演を行った。日本書籍出版協会、中国駐日本大使館、日中文化交流協会、日中関係学会、日中友好会館、日中友好協会、日中友好議員連盟、日中協会、東京都日本中国友好協会が後援。日中翻訳学院、日中交流支援機構が協力した。
 
◆書籍は人類の距離を近づけ、友好を切り拓く
 
 冒頭、来賓紹介、福田康夫元首相の祝辞が披露された後、来賓が相次いで挨拶した。最初に挨拶に立った中国出版界訪日団団長、国家新聞出版広電総局代表の任惠霊氏は、「日中の読者が優良図書を通じて友好と理解が深まることを希望している」とし、「翻訳の量と質の向上、翻訳を通じてコミュニケーションを深め、文化交流を盛んにし、思想的なギャップを埋めることが重要」「書籍取引を盛んにして異なる言語交流を展開すべきだ」と強調した。
 さらに任氏は、「優れた作品を発掘して世に出すため、中国の出版社は国際化への努力をしている」と述べ、「中国と日本は国際的な出版協力を強めるべき」「書籍を媒体として中日友好を促進することが重要」と述べた。また、「書籍は異なる民族の橋渡しの役割を果たし、生活を創造する源泉となり、他国への理解を深めるために重要だ。書籍は人類の距離を近づけ、友好を切り拓いていける」と強調した。
 中国駐日本大使館公使参事官の薛剣氏は、このイベント開催で尽力した日本僑報出版社の段躍中編集長の多大な努力に対して敬意を表すると述べ、中日両国は現在さまざまな課題に直面しているが、「2014年に中日政府各界が発表した4つの基本文書に基づいて改善へのプロセスをスタートさせているところだ」と経過を説明した。
 また先般、中国・杭州で開催されたG20の際に行われた安倍晋三首相と習近平国家主席との首脳会談に触れ、「改善へのプロセスにおいて両国首脳の会談は極めて重要だった」と振り返った。さらに「今回の会談はさまざまな面で充実していた。今後の中日関係の発展の方向性を示した」と評価した。
 
◆中日出版交流で現状を変えられると期待
 
 また、薛氏は「中日関係が改善するためには、紆余曲折を経て、長い時間がかかると思う。しかし、我々は決して自信を喪失すべきではない。中日両国の先達たちが長期にわたってその基盤を築いてきた。矛盾を克服し、共同利益のために進まなければいけない。それはアジアや世界にとっても必要だ」と述べた。
 さらに中日関係の現在と未来のために適切に対応しなければならないとし、「そのためには政府・民間がやらなければならない重要な仕事がたくさんある。特に現在の出版界を見渡すと良書が少なく、悪書が多い。中日出版交流で現状は変わると期待している。そのためにも段編集長の今後の活躍を期待したい」と述べた。
 衆議院議員で日中友好議員連盟幹事長の近藤昭一氏は、「日中出版界友好交流会も5回目を迎えた。この会を主催してきた日本僑報社の活動も20年になる。日本で出版活動してきた段編集長に心から敬意を表したい。日中関係が芳しくない時に書物を通じて互いの政治・文化・生活・習慣を知ることができることは極めて有益」と出版交流の重要性に言及した。
 また、近藤氏は、「歴史は記憶と記録だ。記憶は薄れるが、記録することによって正しい歴史を伝え、双方が理解を深めることができる。その要になっているのが出版だ。その役割を果たしている関係者に心から敬意を表したい」と強調した。
 参議院議員の西田まこと氏は、同氏が34年前に母の影響を受けて北京語言大学に短期留学したことを振り返り、母が日中国交正常化10周年の時に中国・長春から帰国したことに触れながら、「母は戦後、中国に残され、多くの苦労をしてきたが、中国の多くの優しい人々に助けられ日本に戻った」と語った。
 さらに「私は13年前に東洋経済のジャーナリストだったが、後に政治家になり、真面目に働いている国民の皆様のためにより良い社会を作ることを使命として活動している」と述べ、「現在、中国は目覚ましい発展を遂げているが、日本の政治家には対策がない。日本と中国は一衣帯水の隣国という重要な関係にある。これからは親中派でもなく、嫌中派でもない。知中派の役割が大切になってくる。日本のことも知っているが、中国のことも知っていることが重要。これをモットーに新たな日中関係構築のために貢献していきたい」と決意を語った。
 
◆中国はアジア最大の市場、結びつき促す
 
 日本書籍出版協会専務理事の中町英樹氏は、日本の出版業界が厳しい状況下にあることを具体的な数字を挙げながら指摘。「デジタル化の進行、読書時間が他の娯楽に奪われている中で電子出版市場が大きく伸びている。日本では今後もこの分野が伸びていくだろう」と推察した。
 さらに「出版界は目まぐるしい環境の変化の中で、デジタル化への対応、海外への事業展開で活路を見出そうとしている」と指摘。「今年の北京ブックフェアは大盛況だった。特に児童書、小説などに人気が集まり、積極的な商談が行われた。取引量も金額も大変大きなものになっている」と強調した。
 また、中町氏は「特に中国は日本から書籍輸入を拡大させており、それに伴って版権取得が増加している。中国はアジア最大の市場であり、今後、さらに結びつきが強まるだろう。来年の東京国際ブックフェアでは、中国を特別招待国とし、熱烈歓迎する。このような出版交流が増えることを期待している」と語った。
 この後、元中国大使で日中友好会館副会長、日中関係学会会長でもある宮本雄二氏が「日中関係と文化交流」と題して基調講演を行った。(講演内容の要旨は別項で掲載)
 さらに「両国関係改善における出版界の課題」と題してパネルディスカッションが行われた。パネリストは王听朋(中国国務院所属出版社、中国言實出版社社長)、南晋三(潮出版社代表取締役社長)、石川好(作家、『湖南省と日本の交流素描』著者)、三潴正道(翻訳家、麗澤大学特任教授)、袁麗娟(中国山東省人民出版社有限公司副総編集長)の各氏。なお、司会は日本僑報出版社編集長の段躍中氏が務めた。(パネルディスカッションの内容の要旨は別項で掲載)
 
 

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