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水墨戯曲人物画の第一人者・李文培氏が画展「宣紙上の国粋」開催
2016-11-16 18:11:23   From:篠原功   コメント:0 クリック:

水墨戯曲人物画の第一人者・李文培氏の画展「宣紙上の国粋」が10月14日から19日までホテル椿山荘東京アートギャラリーで開かれた。

李文培氏

水墨戯曲人物画の第一人者・李文培氏が画展「宣紙上の国粋」
 
水墨戯曲人物画の第一人者・李文培氏の画展「宣紙上の国粋」が10月14日から19日までホテル椿山荘東京アートギャラリーで開かれた。
 
水墨戯曲人物画の第一人者・李文培氏
 
 水墨戯曲人物画の第一人者・李文培氏の画展「宣紙上の国粋」が10月14日から19日までホテル椿山荘東京アートギャラリーで開かれた。㈱華人Channel  Japanが主催し、中国大使館文化部、全日本華人華僑聯合会、日本北京総商会、日本文化振興会が後援した。
 
◆画展「宣紙上の国粋」に多数の水墨画ファン
 
 李文培氏は、京劇の魅力や自身の作品について次のように語った。
 まず、「宣紙」とは、中国の伝統的な紙で、「国粋」というのは、京劇と水墨を使って、その魅力を「宣紙」の上で最大限に表現することをいう。中国の伝統である水墨と京劇を融合して新しい魅力を創造するというのが目的だ。
 「宣紙」は扱いにくい紙だ。日本の「和紙」のように墨が染みていくからだ。しかし、この紙と水墨の魅力は、コントロールしにくいところにある。その魅力は世界の現代美術の追求に適している。それを醸し出す独特の感覚は水墨の伝統的なもので、水墨画の表現方法に適している。
 水墨画は、中国で唐代後半に山水画の技法として成立し、宋代には、文人官僚の余技として四君子(梅兰竹菊)の水墨画が盛んになった。私はその作品を研究し、その神髄を訪ねているうちに、水墨画の技術表現に惚れ込んだ。
 水墨画の技術表現は、いまや私の創作の中に染み込んでいる。800年前の中国の画家の梁楷『溌墨先人図』は、まさに現代美学を力強くリードしている。彼の作品には生き生きとした息遣いがあり、大きな存在感を感じる。
 京劇という芸術は、写意という表現で表される。それは西洋の表現とは大きく異なる。京劇は雰囲気を表す。それを表すのに水墨が最適で、水墨画の理念にも合致する。


個展に訪れたファンと記念写真
 
◆著名京劇役者と生活を共にし、心酔する
 
 李文培氏は北京生まれ。1964年に国立中央戯劇大学舞台美術科を卒業。中国京劇院で舞台美術設計に40年以上従事し、多くの作品を残す。学生時代に西洋画法を修得。中国京劇院で著名京劇役者と生活を共にし、京劇に心酔する。
 水墨画・伝統芸術を深く極め、稀有な美術環境で独特な水墨京劇人物画を完成させた。中国の伝統絵画は、書・詩・詩書・書画が不可分に発展してきた。李文倍氏の水墨京劇人物画は、その伝統を踏襲しながら、詩書・文学・絵画・京劇・水墨・西洋芸術等の異分野が発展的に融合させてきた。
 京劇役者の表現力まで絵画に反映し、その独創性と完成度の高さから「新たな中国国粋」芸術として世界的に評価されている。

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