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慶応大学名誉教授・東洋大学教授の竹中平蔵氏,「2017年日本経済展望」と題して講演
2017-01-26 18:28:50   From:篠原功   コメント:0 クリック:

 原宿サロン(代表:今野由梨)の1月例会で慶応大学名誉教授・東洋大学教授の竹中平蔵氏が「2017年日本経済展望」と題して講演を行なった。
  

竹中平蔵氏

慶応大学名誉教授・東洋大学教授の竹中平蔵氏
「2017年日本経済展望」と題して講演
 
トランプ、中国経済に触れ「乱気流」を指摘
「第4次産業革命」に乗り遅れない対応は重要
 
 原宿サロン(代表:今野由梨)は、1月11日午後6時からKKRホテル東京で1月例会を開催。慶応大学名誉教授・東洋大学教授の竹中平蔵氏が「2017年日本経済展望」と題して講演を行なった。
 
 竹中氏は、日本経済が緩やかな回復基調にあるとし、「2017年は前年より緩やかに回復するだろう」との見通しを示した。ただ、「政府の経済目標で16年度は1・3%成長だったが、17年度は1・5%成長になると見込んでいるが、トランプ政権や中国経済の動向等、さまざまな不確定要素が前途を阻んでおり、『乱気流・偏西風が吹くだろう』と指摘した。
 さらにフランス、ドイツで総選挙が行われ、秋には中国共産党常務委員の改選が行われることに触れた。特に「中国は習近平、李克強を除いた5人が代わる。そのうち4人が江沢民系だが、習近平は依然として権力を掌握し、政権を運営していくことになる」と語った。
 日本経済においては「株価に与える乱気流に注視していかねばならない」とし、「今年はこのほかに偏西風にも気を配る必要がある」と指摘、第4次産業革命の流れへの対応の重要性を強調した。
 目下、その言動が注目されているトランプについては「落ち着いてみていく必要がある。トランプ政権が何をやるか。極端な予測幅がある」としながらも、アメリカは三権分立が確立されており、大統領が減税・インフラ投資などの予算案を決める権限はない。逆に日本の総理の方が権限がある」と語った。
 こうしたことを背景にしながら「トランプは比較的安定した、リアリティックな政権運営を行っていくだろう。しかし、乱気流の動向を注目しなければならない。特にグローバル化主義から孤立主義、自由主義から保護主義への動きに注意しなければならない」と警告した。


会場


竹中氏と今野由梨代表
 
東京五輪・パラリンには建設的な緊張感で
 
 現在、日米で株が上昇している現状を捉え、「レーガノミクス初期の段階と似ている。トランプの財政拡大・金融引締めなどの政策はレーガンの政策と同じ」と指摘した。しかし、レーガンは成果を上げることができず、プラザ合意に至ったと振り返った。
 世界経済は緩やかな回復基調にあるものの、避けなければならない事態として竹中氏は①トランプの予算案や人事が認められない場合は立ち往生する②中国経済が予想より早くダウンする――の2つを挙げた。
 特に中国経済については法の支配やイノベーションが確立していないと指摘。日本経済研究センターが予測した中国の経済成長率に触れながら、「中所得国の罠に嵌まる可能性がある。減速リスクを注視していくことが重要だ」と語った。
 偏西風については、第4次産業革命の強い風が常に吹いていることを指摘。「乗り遅れると差が付く。この動きは革命と呼ぶにふさわしいもので、成長のチャンスであると同時に、社会の仕組みを大きく変える変化が起きる」と語った。
 第4次産業革命として人工知能、ロボット、IoT、ビッグデーター、シェリング・エコノミーなどについて詳細な説明を加え、この動きから乗り遅れない対応の重要性を指摘した。
 さらに安倍政権については「2012年11月に民主党から自民党へ政権交代が決まった時の株価は9400円だったが、今はその二倍にある。政権運営をよくやっていると言ってよい」と評価した。
 そのうえで53年前の東京五輪を振り返りながら、「あの時に日本の原型ができた。2020年の東京五輪・パラリンピックでは世界の7割の人が観る。観られているという緊張感で実現する。また、締め切り効果が働く。建設的な緊張感を持って進んでいくべきだ」と語った。
 

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