日中国交正常化45周年記念「佟育智絵画展」を盛大に開催
2017-04-07 18:00:33 From:篠原功 コメント:0 クリック:
日中国交正常化45周年記念「佟育智絵画展」が、3月28日から4月2日まで日中友好会館で開催され、連日、多くの「佟育智ファン」が会場を訪れ、在りし日の佟育智の作品を鑑賞した。

記念写真

作品を観賞する佟育智ファン
日中国交正常化45周年記念「佟育智絵画展」盛大に開催
連日、多くの「佟育智ファン」会場を訪れる
在りし日の「佟育智」の貴重作品を熱心に鑑賞
日中国交正常化45周年記念「佟育智絵画展」が、3月28日から4月2日まで日中友好会館で開催され、連日、多くの「佟育智ファン」が会場を訪れ、在りし日の佟育智の作品を鑑賞した。なお、この絵画展は一般社団法人日中協会、北京工業大学芸術設計学院が主催。中国大使館文化部、(公財)日中友好会館、中国文化センター、(一社)東京華僑総会、東洋美術学校、(一社)日中交流協会、全日本華人華僑書法家協会、中国文武学院が後援した。なお、28日午後3時から開幕式が行われ、中国大使館、日中友好団体、書画団体、美術学校から多数の代表が駆け付け、祝辞を述べ、テープカットを行った。
◆西洋画と中国画に長けた稀有な画家
佟育智、1935年に中国初の美術専門学校国立北平芸術専科学校に入学、1939年に同学校を卒業した。当初、希望した中国画科に入り、斉白石画伯の教え子になったが、入試の素描が非常に優れていたため、衛天霖に見出され、西洋画科への変更を強く勧められた。
何度も懇願しに来る衛天霖の熱意に動かされた斉白石は、愛弟子・佟育智を西洋画科に譲ったが、在学中にいつでも中国画科に自由に出入りできるよう特別許可を与えた。そこで佟育智は、在学中に中国画の大家・斉白石、張大千と西洋画の大師・衛天霖、関広志の両方の巨匠に師事することができた。
今回展示された佟育智の作品からもその特徴が伺える。滑らかな筆運びによる中国画や書道作品がある一方で、しっかりとした技法で画かれた西洋画作品もあり、その内容も、肖像、静物、風景など多岐にわたっている。中国の画界においても、このように西洋画と中国画の両方の筆を自在に操る優れた画家は極めて少ない。
◆優れた美術教育家として多くの実績
佟育智は、1958年北京工業大学芸術設計学院(旧北京工芸美術学校)設立当初の元老教師として同学校の建設に大きく貢献した。工芸美術学校を設立した直後に、中国の肖像画大師・張振仕の強い推薦を受け、この学校の初教研主任を務めた。
佟育智は、芸術の造詣が深く、知識該博で、教育の質を上げるために全力を投入した。また、常に慎み深く謙虚に人々と接して、決して功績をおごることはなかった。したがって当時の同僚や生徒から厚い信頼を受け、敬愛されていた。
1968年、文革の影響で、10年にわたり心血を注いだ学校が解散させられ、佟育智も多くの知識人と同じく「下放労働」を余儀なくさせられたが、その時期の後半で、デザイン職につき、素晴らしい作品タペストリー「万里の長城」を残し、そこで業績を上げながらも学校の復校に奔走し、着々とそのベースを作った。
1977年、北京工芸美術学校が復校し、佟育智はまた重要な芸術教育人材として再び学校に戻され、生涯にわたって芸術教育に尽力した。今日、彼の教え子が世界中に散らばり、そのうち17名は中国工芸美術大師(無形文化財人間国宝)に認定されている。


◆美術学校建設にも関わり、後進を育成
佟育智は、中国知識人の典型的存在で、いくつかの異なった時代を過ごし、政治的な風雨にもさらされながら、一時期は埋没してしまったかのようだったが、佟育智の高い芸術造詣と高い品格に関わった人の記憶にいつまでも留まり、決して忘れることはなかった。
一昨年、北京工業大学芸術学院が、学校設立55周年に際し、学校建設に大きく貢献した佟育智を偲び、「佟育智百年生誕記念展」を開き、初めて彼の作品を世に披露した。佟育智の多岐にわたる作品の多くは文革で破壊されたものの、幸いに一部が残り、この残り僅かの作品が今回、日中友好会館で展示された。
◆多くの来賓が佟育智の偉業を称える
なお、絵画展開幕式には、中国駐日本大使館文化部一等書記官・欧陽安、前参議院議員・元外務大臣政務官・総務大臣政務官・浜田和幸、公益財団法人日中友好会館顧問・武田勝年、公益財団法人日中友好会館文化事業部部長・趙平、東洋美術学校水墨学科学科長・関乃平、日本肖像美術館館長・東強、公益社団法人二科会常務理事・神奈川県二科会支部顧問・生方純一、公益社団法人二科会神奈川県二科会会員・永吉規公子、西泠印社社員・中国書法家協会会員・全日本華人書法家協会会長・晋鴎、全日本華人書法家協会副会長・篆刻家・馬景全、一般社団法人東京華僑総会副会長・陳隆進、画家・岩泉万治郎の各氏が来賓として出席した。
このほか一般社団法人日中協会理事長・白西紳一郎、北京工業大学芸術設計学院・民間芸術館館長・王文涛、佟育智基金会会長・佟大成の各氏が主催者として参加した。また、中国駐日本大使館文化部一等書記官・欧陽安、日中友好会館顧問・武田勝年、東洋美術学校水墨学科学科長 関乃平の各氏が来賓を代表して挨拶。北京工業大学芸術設計学院・民間芸術館館長・王文涛、佟育智の長男で佟育智基金会会長の佟大成の各氏が主催者を代表して挨拶した。
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