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2013全日本きもの装いコンテスト
2013-04-26 18:06:00   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版555号   コメント:0 クリック:

「日本の心と美の祭典」世界大会




公益社団法人全日本きものコンサルタント協会(会長:山中典士)の2013全日本きもの装いコンテスト「日本の心と美の祭典」世界大会が4月7日午前11時45分からNHKホールで華やかに開催された。コンテストには厳しい予選を通過した各地区の代表230人が出場。厳正な審査の結果、きもの装いの女王代表に野村美李さん(25)会社員(秋田県能代市)が選ばれた。
 
厳しい予選通過の代表230人挑む
女王代表に野村美季さんが選ばれる

 最初に参議院議員・装道文化顧問の有村治子さんが祝辞を述べた。有村さんは国政でも有志議員が超党派で和装振興議員連盟を結成し、初登院には和装で天皇をお迎えして国家の安寧と国民の幸せを誓っていることを紹介した。
 さらに「集中力や運気を開くにはどのようにしたらよいか。集中力を付けるためには雑念を払わないといけない。特に極度の緊張の中で集中力を高めるには深呼吸が大切。しかし、深呼吸は空気を吸うのではなく、まず、お腹の空気をすべて吐き出すこと。それによって交感神経と副交感神経のゾーンにバランスよく入ることができる」と語った。
 また、「毎年、全日本きもの装いコンテスト世界大会に参加して感じるのは、1位や2位になる人は交感神経と副交感神経ゾーンに入る運気を持っている。つまり、集中したい時に集中することができて能力を十分に発揮している。また、そのように自分を制御していくことが大切だ」と説明。
 さらに「『装道』創始者の山中典士先生は昭和38年から50年間にわたって集中力を発揮し、和装礼法文化を伝えてこられた。この功績に敬意を払うと同時に深い感銘を受けている。世界の友好親善においても、この集中力を発揮したいと念願している」と語った。
 アサヒビール㈱名誉顧問で社団法人日本国際青年文化協会会長の中條高徳氏は、「山中会長はこれまで100ヵ国を回り、美の民間外交を展開されてきた。現在の日本には備えがないと痛感している。つまり、外の構えをする前に日本人の心構えをしっかりと正さなければならない。日本が過去に数々の困難を乗り越えてきたのは日本人の心が勝ったからだ。その日本人の心とはきものだ」と述べた。
 また、「国が栄えたのは幼い頃から田植えの辛さに耐え得る精神力を身に付けたからだ。しかも前後・左右の人と辛さを分け合ってきた。機織機には縦糸と横糸を入れるが、これが日本文化である。また、日本文化は恥の文化でもある。『そんなことをしたらお天道様が見ている』と教えられてきた。美しい和装で日本を再建しよう」と力強く語った。
 日本BE研究所所長の行徳哲男氏はアインシュタインが来日した時のエピソードを紹介し、「日本のような国は世界のどこにもない。それは天皇を中心にまとまっている国だ。人類は今後大きく前進するだろうが、やがてその闘争に疲れ果てるだろう。しかし、神が日本という尊い国を作ってくれたことに感謝する」というアインシュタインが残した言葉を披歴した。
 それらを踏まえて行徳氏は「山中会長が50年間にわたって『装道』を追求されてきたことに改めて感謝したい。私たちはきものを着ることで姿勢が正される。腰が立ち、志が立つ。きものに親しむ日本人はまさに立っている。世界最高の尊い民であるという自覚が持てるきものを広めていこう」と呼びかけた。
 次いでコンテストの幕が切って落とされた。トップを切って厳しい予選を通過した7地区の代表が振袖、留袖、カジュアルの各部門で高度なコンテストを展開した。さらに世界大会にふさわしく、海外からの出場者(地区大会では全国6地区延べ30ヵ国以上)、男性、子供、学校対抗(1校3人でチーム編成)の部門で熱戦を繰り広げた。
 特にステージ上でわずか数分で着装するという難易度の高い実技を披露し、会場から黄色い声援が送られた。①装い②容姿③立居振舞④情緒⑤言葉遣い⑥作文「きものと私」の6つの観点から厳正な審査が行われた。
 この間、全日本きものコンサルタント協会会長の山中典士氏が次のように挨拶した(別項参照)。その後、第二次審査に進む女性の部21人が発表され、各人に選ばれた感想を聞いた。次いできものフェスティバルが行われた。琴の調べにのせて「装道舞」をはじめ、世界に広がる「装道」「タノシック」、次の50年へ向けて愛・美・礼・和の智慧を花結びに込めて表現するイベントが次々と披露され、会場を感動と興奮に包み込んだ。
 その後、第二次審査が行われ、入賞者発表と表彰式が行われた。その結果、きもの装いの女王代表に秋田県能代市の野村美季さん(25)会社員を選出した。野村さんは感激の涙を流しながら、「これまで支えてくださった皆様や先生に感謝します」と挨拶した。
 世界大会入賞者は次の通り。(部門・氏名・年齢・職業・住所の順)
  きもの装いの女王・代表=野村美季(25)会社員・秋田県能代市▽準女王・振袖の部=宮内直(22)学生・滋賀県彦根市▽準女王・留袖の部=山ノ内由里子(29)主婦・愛媛県松山市▽準女王・カジュアルの部=有村まや(20)学生・鹿児島県鹿児島市▽第1位・振袖の部=浦本有沙(16)学生・熊本県熊本市東区▽第1位・留袖の部=村山美穂(37)公務員・東京都日野市▽第1位・カジュアルの部=吉持奈緒子(28)公務員・鳥取県西伯郡南部町
 男性の部・第1位=小関芳重(40)自営業・山形県天童市▽男性の部・第2位=嶋崎裕二(18)学生・東京都国分寺市▽男性の部・第3位=段塚裕一(29)会社員・鳥取県米子市
  子供の部・第1位=冨岡伊都(12)小6・奈良県北葛城郡河合町▽子供の部・第2位=西澤夢花(9)小4・北海道室蘭市▽子供の部・第3位=近藤瑞佑(11)小5・三重県松阪市
  外国人の部・第1位=ディナ ブルメンフェルド(22)語学指導・秋田県能代市(国籍アメリカ)▽外国人の部・第2位=スアット コユル(34)無職・東京都小平市(国籍トルコ)▽外国人の部・第3位=キャサリン ウォートレイ(29)語学指導・鹿児島県薩摩川内市(国籍イギリス)
  学校対抗の部・第1位=尚絅高等学校(熊本県)一村佳奈、木村杏莉、吉本鈴菜▽学校対抗の部・第2位=安城高等学校(愛知県)吉村也美、角田千香、鍋田千春▽学校対抗の部・第3位=稚内南中学校(北海道)中畑千帆、水野京将、加藤純凪▽学校対抗の部・第3位=鹿児島純心女子大学(鹿児島県)山下愛未、城森春那、仲阿貴

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