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中医学が示す「胃腸」病とは?
2013-04-26 18:08:00   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版555号   コメント:0 クリック:

 さる4月4日、都内東京中国文化センターにおいて、「胃腸の養生」をテーマとする文化講座が開かれた。今回は華中科技大学同済医学院教授...



 さる4月4日、都内東京中国文化センターにおいて、「胃腸の養生」をテーマとする文化講座が開かれた。今回は華中科技大学同済医学院教授で順天堂大学客員准教授である汪 先恩医学博士を講師に招いたもので、汪教授は消化器官について、中医学における病の区分「器質の病」と「機能の病」を紹介すると、その原因について「精神」「飲食」「労逸」に分類、詳しく説明したほか、「西洋医学と東洋医学の得意分野を組み合わせていくことで、より効果的な『養生』が期待できる」と語った。
 当日は20名以上の人々が列席、汪教授の講演に熱心に耳を傾けたほか、講演後の質疑応答では、健康への関心から「漢方と放射能」「中医薬とPM2・5対策」といった質問も寄せられ、汪教授は判りやすく中医薬の考え方、思想を紹介していった。
  
 東京中国文化センターが主催する文化講座で、華中科技大学同済医学院教授で順天堂大学客員准教授である汪 先恩医学博士を講師に招いての講演は今回で2回目。2012年3月、汪教授は「中国医学の知恵とアレルギー体質の改善」をテーマに講演しており、今回は消化器官に焦点を当て「胃腸の養生」をテーマに講演した。
 汪教授は、中医学の基礎、東洋哲学にもある考え方を紹介した後、「人が体を作るためには、対外から栄養を取る必要がある。そこで重要なのは消化器官。皆さんにわかりやすくいうと、口から肛門まで全てが消化器官だ」と語り、単細胞生物や魚、鳥、牛など異なる生物の消化器官の特長なども交えつつ、人の消化器官の構造をレクチャーすると、続けて「人体の中で最も病にかかりやすい器官の一つといえる」と語った。汪教授によると、中医学の考え方として「器質の病」と「機能の病」がある、という。器質の病に分類されるのは「炎症」や「潰瘍(かいよう)」「腫瘍(しゅよう)」といった一般の病院で確認できるトラブル。一方、「機能の病」には「消化不良」や「貧血」「アレルギー」などのトラブルがあるという。
 汪教授は「病に罹ってから治療するより、いかに病に罹らないか、いかに『養生』していくかが大切」と語り、「我々自身の健康は、自ら働きかけていく、養生していく役割が大きい。また、消化系のトラブルから派生していく病は多い」と説明すると、「胃腸の病」の原因別にその対処法、養生の方向性について紹介した。
 「胃腸の養生で重要なのは3つある」汪教授。一つは「精神」、いかにストレスを受けずに生活するか。続いて「飲食」、そして「労逸(ろういつ:運動と休憩)」のバランスをいかにとっていくかが重要だという。
 例えば「精神」。ストレスなど中医学では目に見えない傷と呼び、大人の病の原因の大半を占める、という。ガラス容器の底に薄く水を満たして、マウスを入れると、ストレスを受けたマウスは2時間足らずで消化器官に潰瘍を発症するといい、その影響は大きい。また「考え過ぎる」ケースでは「虚血」で胃の働きが鈍った結果「食欲不振」になったり、急激なストレスの蓄積だと「胃潰瘍」を発症したり、とストレスの罹り方でも発症する病は異なる、と説明した。 
 「労逸」は「運動と休憩」の意味。そのバランスを整えるもので、人は「過労」でも「運動不足」でも病を発症するため、いかに調整しバランスを整えることが大切かを説明した。
 「飲食」で汪教授はキーワードとして「不衛生」「不規則」、「飢餓と過食」を上げ、「養生」に必要な事柄を紹介していった。また「五味(甘、酸、苦、辛、塩)」による益と害を紹介、例えば、甘いものを取ると「脾」には益だが取りすぎると腎に害が出る(肥満や糖尿など)といい、いかに「バランスの取れた味」が重要と説明した。

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